ポール・マッカートニーとの秘話、監督の製作日記から明らかに『エセルとアーネスト』
とポールへの手紙を書いてもらったという。
しばらくしてポールからブリッグズに返事が届いた。答えは「イエス!」。さらには「いくつか曲のアイデアがあるので、私たちがミーティングをする時にはきっとお聞かせできるでしょう」と書いてあった。とはいえ、ポールは当時ツアーなどで忙しく、その日が実現したのは2年後の2014年のこと。メインウッド監督、原作者ブリッグズ、プロデューサーのカミーラ・ディーキンがソーホーにあるポールの事務所をついに訪問した。
その部屋は「ワーリッツァー」のジュークボックスが占拠し、片隅には1本のギターが置かれたオフィスで、ポールが聞かせてくれた曲の仮タイトルは「Mum and Dad(ママとパパ)」だった。もちろん曲は申し分なく、ポールが16歳の時に亡くなった母への想いを書いた歌詞がつき、それは「In the Blink of an Eye」というタイトルに改められ、エンディング曲となった。
ポールの提案から実現した親子楽曲共演も!
さらに映画には、74年にポールがシングルとして発売した、ポールの父、ジェームズ・マッカートニーの曲「Walking In The Park With Eloise」