のん、『この世界の片隅に』リン&周作の秘密シーン追加に「複雑」
と明かし、岩井さんは「自分で舞台である呉を訪れたり、前作を10回くらい映画館で観たり。作品のファンでもあるのでアフレコ収録は緊張しましたが、気張らず、監督の演出に耳を傾けていました」と作品愛を語った。
そして、音楽担当のコトリンゴさんは新たな楽曲提供のほか、エンディング曲「たんぽぽ」もアレンジ。「再録にあたり『たんぽぽ』は聴いたイメージを変えないように意識しつつ、完結という名残惜しい重厚感を出したかった」と言いつつ、「これで本当に完結…なんですよね!?」と片渕監督に確認し笑わせる一幕も。
また今回の新たなシーン追加で“リンと周作の秘密”が描かれることに。これにのんさんは「複雑な気持ちになりました」と話し、「すずさんにとって、リンさんの存在はとても大きいことがわかるシーンが沢山あります。突然嫁いだ呉でリンさんはすずさんに、『絵を描いてほしい』と言ってくれたはじめての人で、すずさんはもともと自分の中にあるものを認めてもらえたということを心の拠り所にしていました。なのでリンさんと周作さんの秘密は、すずさんにとってどこに感情を置けばいいのか、戸惑っている気がしました。
リンさんが大切だからこその戸惑いですね」