『気狂いピエロ』『女は女である』のアンナ・カリーナが79歳で死去
ジャン・リュック=ゴダールのミューズであり、『女は女である』、『気狂いピエロ』に出演したアンナ・カリーナが亡くなった。享年79。フランス通信社が報じた。
アンナのエージェントが「昨日、パリの病院にてがんの影響によりアンナが亡くなりました」と公表したという。フランスのフランク・リステール文化大臣も「今日、フレンチシネマは身寄りをなくしました。伝説ともいうべき1人を失ったのです」と嘆きのツイートを発信した。
デンマーク出身のアンナは、ティーンエイジャーのときに、女優を目指すためにヒッチハイクをしてパリへとやってきた。ゴダール監督にシャンゼリゼ通りで見いだされる前はモデルとして活躍。
ゴダール監督は、初長編作『勝手にしやがれ』への出演をオファーしたが、ヌードシーンがあったため、アンナは拒否したとのこと。ゴダール監督が次に撮影した『小さな兵隊』で女優デビューを果たし、その次に出演した『女は女である』で、ベルリン国際映画祭において女優賞を獲得した。このとき、すでにゴダール監督とアンナは恋仲であり、結婚。しかし、2人の結婚生活は長くは続かず、わずか4年で離婚。
ゴダール監督との結婚生活には2018年3月に受けたインタビューで触れており、「お互い愛し合っていたけど、彼と暮らすのはとても複雑なことだった。