2009年9月21日 11:17
シャネルの生涯の恋人を演じたアレッサンドロ・ニボラ「少年のようなココの服が好き」
また、本作でカギとなるのは、シャネルのスタイルを象徴する衣裳の数々。そのヒントとなったと言われる男性たちの衣裳も然り。目の前で話す、カジュアルルックなニボラと、髭を蓄えスーツを上品に着こなす劇中のカペル、どう見ても同一人には見えないのだが…。
「衣裳というのは仮面舞踏会の仮面みたいで、別人のようにちょっと大胆になれますよね。でも今回、撮影の初日に監督に『カウボーイみたいな歩き方をしている。イギリスの貴族に見えないからダメ』と指摘されたんだ。僕としては、労働者階級から出てきた人物だったから、もう少し荒削りのほうがいいと思ったんだけど」。
では、お気に入りの劇中のシャネルの衣裳は…?
「僕の好きな衣裳は、シャネルとカペルが初めてキスするときに着ている少年っぽい服だね。
小さい帽子に、小さなジャケットと短いズボンを合わせて。何でかは分からないけど、すごくセクシーだったよ。実は、(シャネルに言う)『少年の服を脱がせるのは慣れてないんだ』というのが一番のお気に入りの台詞なんだ(笑)」。
男性視点での、ココ・シャネルの魅力
カペルはシャネルの生涯の恋人であったのと同時に、男性中心の社会の中で、彼女の才能を開花させた立役者の一人でもあった。