力強さに圧倒! 歌姫シンシア&ジャネール、人種差別と戦う女性たちを熱演
ソウルやポップほか多彩なジャンルを繰り出すシームレスな楽曲構成が魅力で、初来日となった昨年夏の「FUJI ROCK FESTIVAL ’19」ではその見事なパフォーマンスと共にメッセージ性の高さも絶賛されている。
またアカデミー賞授賞式においてはオープニングの“スペシャル・パフォーマンス”として登場。ステージ後半ではアリ・アスター監督作『ミッドサマー』を彷彿とさせる衣装をまとい、自身のヒット曲「Come Alive」を主張と共にエネルギッシュに披露し、会場は熱気の渦に!
ジャネールはNASAを支えるヒロインをモチーフにした『ドリーム』(2016年)でスクリーンデビュー。その後も第89回アカデミー賞で作品賞ほか3冠に輝いた『ムーンライト』(2016年)や彼女を模したバービー人形も登場するロバート・ゼメキス監督作『マーウェン』(2018年)に出演するなど、女優としても着実に作品を重ねている。
そんなジャネールが本作で扮するのは、奴隷制度が廃止されているペンシルベニア州へと逃れてきたハリエットをかくまう、気高き奴隷制度廃止論者マリー・ブキャナン。
自由の地フィラデルフィアで自由黒人として暮らすマリーは、ハリエットが“車掌”として活動する際に怪しまれないようドレスを与え、レディとしての立ち居振る舞いを教え込む。