モノクロの世界とポップなアニメーションが融合『LETO -レト-』本編映像
今回解禁となった本編映像は、イギー・ポップの名曲「パッセンジャー」をバスの乗客たちが歌うシーンで、その映像と音楽に合わせて、遊び心満載のポップなアニメーションが施されている。
ロケットやヘルメット、惑星や人工衛星などが散りばめられた、宇宙をイメージしたようなその空間は、規制にがんじがらめになった80年代当時のソ連の息苦しさを象徴しているかのよう。そんなバスから降り損ねたヴィクトル(ユ・テオ)は、天井から抜け出して自由を求めるように、宇宙服を脱ぎ捨てて手探りで進んでいく。シーンに合わせて歌い手が入れ替わる様子はまるでミュージカルだが、ポップなアニメーションが施された映像演出はまるでミュージックビデオ。モノクロの実物世界にアニメーションが施された映像は、斬新かつユニークで、でもどこか懐かしさもある、そんな不思議な感覚をもたらす映像となっている。
「LOVE PSYCHEDELICO」のKUMIは、「世界のきらめきに人の心の揺らめきが光と影を与えて音楽が生まれる。美しい映画だった」とコメント。また、シンガーでエッセイストの野宮真貴は「人は歌い、恋をし、踊り、祈り、自由と希望と求めた…『LETO』はロシアの"Summer of love"。