『狩人と犬、最後の旅』『ベル&セバスチャン』で知られ、自身も冒険家であるニコラ・ヴァニエ監督が、ドキュメンタリー映画『WATARIDORI』の製作にも関わった鳥類愛好家クリスチャン・ムレクの実話を映画化した『グランド・ジャーニー』から、驚異の飛行映像が届いた。
1995年に、自身が開発した超軽量飛行機(ULM)で2羽の雁と飛行することに成功した、気象学者で鳥類愛好家のクリスチャン・ムレク。以来、渡り鳥の保護・繁殖、飛来ルートの指導に人生を捧げ、フランスでは「バードマン」と呼ばれる彼の実話を基にした本作は、絶滅危惧種の渡り鳥である雁の研究に夢中な変わり者のクリスチャン(ジャン=ポール・ルーヴ)と、その息子のトマ(ルイ・バスケス)が、ノルウェーからフランスまでULMで飛行し雁に安全なルートを教えるという、父と息子の驚くべき挑戦と奇跡の旅を描いている。
解禁された映像は、ULMに乗ったトマが雁たちと水面を飛び立つところから始まる。撮影にあたってクリスチャン自身が雁の扱いやULMでの飛行についてアドバイスを送っており、ほぼCGなしで撮影されたという映像は驚異の連続。
隊列を組みながらULMと20羽近い雁の群れが、入江や渓谷などの雄大な自然の中を飛んでいく光景はまさに壮観。