ヴァネッサ・カービー、“英国王女”からの進化とカリスマ的魅力に迫る『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』
のもとで働く優秀な女性記者エイダ。そんなエイダのもとに、友人が殺害された原因を探るべく主人公のジョーンズ(ジェームズ・ノートン)が訪れる。
しかし、日頃から当局に監視されているエイダはなかなか口を開こうとしない。そんなエイダを見てジョーンズは熱心にジャーナリズムの想いを語る。ひたむきに真実を追い求めようとするジョーンズに、心を動かされたエイダは、「ウクライナ」というキーワードをジョーンズに告げるのだった――。
ハリウッド作品では迫力のあるアクションシーンをこなし、心身共にタフな女性を演じていたヴァネッサだが、今作では様々な圧力を受けながら悩みもがくエイダを繊細に表現。また、ほんの一瞬だけ、ひとりの女性としてジョーンズを引き止めたい衝動に駆られた顔を垣間見せる場面も。同じジャーナリストであるという誇りを持ち、彼を慈しみを持って想う芯の強い女性を見事に演じ切る。
これまでのタフさとはまた違う、ヴァネッサの演技に注目だ。
「スクリーンの注目をさらってしまう」監督が語る彼女の魅力とは?
そんなヴァネッサとの撮影について、アグニェシュカ・ホランド監督は「お祭り騒ぎですね(笑)」と話す。「ヴァネッサは凄くエネルギッシュな人なんです。