オリヴィア・ワイルド監督「多様性や新しい空気感」『ブックスマート』のファッションを語る
そして何といっても、1番印象的なファッションはモリーとエイミーのお揃いの青いジャンプスーツ。彼女らが“招待されていない”卒業パーティーになんとか行こうとする際に着用した、いわば戦闘服として登場する。
この服は、第二次世界大戦期に男性たちが出兵している間、工場や造船所で働く青いジャンプスーツを着た女性を「ロージー・ザ・リベッター」と呼んだアメリカの文化的アイコンがモチーフ。
現在ではフェミニズムや女性の経済的自立のアイコンとして使われ、モリーとエイミーのただならぬ気合いがこの服を選んだことからも伺える。劇中で見せる、2人が青いジャンプスーツに着替えた後にお互いを褒めちぎり合う姿は、おかしくもあり胸熱な代表的シーンとなっている。
今回解禁のインタビュー映像に登場する衣装デザイナーのエイプリルといえば、『レディ・バード』の衣装を手掛け、2018年コスチュームデザイナーギルドアワードにノミネートされるなどその実力はお墨付き。「新しい女性の青春映画に賛同してくれた」とエイプリルについて話すオリヴィアは、「彼女の想像力から独自のアイデアができて、映画に多様性や新しい空気感が生まれた」と彼女の手腕を絶賛。