2020年11月10日 16:30
物語を支える犬&猿の名演『家なき子 希望の歌声』特別映像入手
という抽象的な指示にも、トレーナーの教えを介して応え、完成度の高い芸を披露する。
とはいえ、繰り返しの多い映画の撮影では持続力が求められるため、厳しすぎると信頼が失われてしまう。そこで最高の関係性を築くためにダニエルが注力したのは、演技の後にはしっかりとダークネスを褒めること!役者としてお互いを認め合い、最高の演技を披露するためには必要なことだ。
また、主人公レミを演じたマロム・パキンとダークネスの共演も見逃せない。まるでレミの気持ちを読み解くかのように、レミが泣いている時にはそっと寄り添い、嬉しいときにはともに喜んでいる。
一方、猿のジョリクールを演じたのはオマキザルのティト。フランステレビ映画版の「家なき子」でも同じ役を演じている。監督はティトのタレント性を際立たせ、本作でのキャラクターを再構築した。
レミ役のマロムが「肩に乗ってるだけの猿じゃないよ」と言い切るほど、ティトの演技力は確かなもの。現場ではティトが居心地よくいられることを意識していたというトレーナーの先導により、誰からも愛されるキャラクターだった様子。
一番苦戦したのは帽子をかぶるシーン。どうしても被っていた帽子を投げてしまい、投げなかったのは「投げろ」