評価抜群のNetflixオリジナルドラマ「クイーンズ・ギャンビット」の隠された魅力
薬を飲むとゾーンに入り、チェスに対しての頭も冴えていくベスの姿は痛々しくもあり、同時にチェスに没頭することで生きる意味が湧くという矛盾も孕んでいて…。生きる意味があることで、鬱屈した人生のどん底から生きながらえた孤児の少女がどのようにしてチェス界で成り上がっていくのか、目が離せません。
1960年代の可愛い緑色のファッションに隠された意味
ベスが大人になるにつれて特に目を引くのは、彼女の子どもから大人への表情や振る舞いの成長と共に着こなすようになるオシャレな1960年代ファッション。似たようなワンピースやブラウスがどこかに売ってないかついつい探したくなってしまいます。Netflixは特設サイト「The Queen and the Clown」(英語のみ)でいくつかのベスのファッションについて、ただオシャレなだけじゃなく、なぜその服を選んだのか解説しています。
例えば、ベスが交通事故に遭った時に来ていた母が作ってくれた刺しゅう入りのペールグリーンのワンピースは「ママはあなたのことを愛している」という名前とのこと。このワンピース自体は、家庭的な可愛さはあるものの、後半に出てくる服に比べたらそこまでファッショナブルとは言えません。