エミリー・ブラント インタビュー「イメージを変えるチャンスにワクワクしてるわ」
彼女の声が聞こえてきそうな気がしたわ。とても率直なの。人生にも、(夫の)アルバートにも、彼との性生活にもね。それに彼女はオペラやバレエを愛していた。そういう全てが彼女を情感豊かな人間にしているの」。
その上でエミリーは「全ての女性が彼女に繋がるものを持っている」と語り、役柄への共感を示す。
「彼女は10代で難しすぎて歯が立たない仕事に就いたけど、全くそんな準備は出来ていなかった。そして、恋に落ちたり母親といい関係を築けなかったり…そんな経験はみんなにあるはずよ。
何よりこの映画では、家族の姿が描かれてるの、君主政治の話ではなくね。家族の物語という点で共感できたわ」。
さらに、自らがこの役に惹きつけられた理由をこう語る。
「観客に、全くこれまでのイメージと異なる、ヴィクトリアの公私にわたる姿を見てもらえると思ったの。人々の先入観とは異なる人物像を演じるチャンスだった。みんなが持っている“喪服の女王”というイメージの、ハンカチを頭に載せて不機嫌そうに抑制された表情の女王。でも、若い頃の彼女は正反対だった。そうしたイメージを変えるチャンスに恵まれてワクワクしているわ」。
エミリーの言葉通り、肖像のイメージとは全く異なる生命力にあふれたヴィクトリア女王の姿、豪華絢爛な王室、そして「彼女のなした全ての仕事の中で最高の功績」