《さっき、さんまさんの番組で中村玉緒さんが体調不良で欠席って言ってた…「スーパーからくりテレビ」の頃から玉緒さん大好きなんだけど、もう84歳か…心配…》《玉緒さん…今回は体調すぐれず欠席。どうかお体お大事に…》1月3日に放送された新春特別番組『さんま・玉緒のお年玉!あんたの夢をかなえたろか 第30回記念SP』(TBS系)。’95年1月のスタート以来、正月恒例の風物詩となっていた本番組。しかし今年は、明石家さんま(68)とともに司会を務める中村玉緒(84)が体調不良で欠席したのだった。玉緒の欠席は番組史上初だという。SNSでは冒頭のように、視聴者から心配の声が寄せられている。番組では安住紳一郎アナウンサー(50)が、玉緒から寄せられた手紙をこう読み上げた。「中村玉緒でございます。今年の夢スペシャル、大変楽しみにしていましたが、体調が優れず、スタジオをご遠慮させて頂きます。誠に申し訳ございません。今年もたくさんの夢がかないますように祈っております。明石家さんまさま。中村玉緒」さんまは「早くね、またここに帰ってこれるようにね、頑張って頂きたい」とエールを送っていたが、昨年の放送では玉緒の“異変”が指摘されていた。’22年10月に『女性セブン』で“深夜徘徊トラブル”が報じられ、近年はメディア出演も激減していた玉緒。昨年1月9日に放送された『さんま・玉緒のお年玉!』は、彼女にとって久しぶりのテレビ出演だった。しかし玉緒の発言シーンがクローズアップされたのは、番組冒頭のみだったのだ。安住アナが「着物、ね。新しくお作りになったということで」と声をかけると、玉緒は「はい、つくりました」と返答。さんまからも「(着物は)どういうポイント?」と聞かれると、「玉緒って」と言いながら着物をめくって見せていた。しかし着物には「玉緒」と施した刺繍などはなく、さんまは「いや、書いてませんけど」とツッコミを入れていた。番組の放送は2時間に及んだが、玉緒の顔が大きく映し出されたのはこの1回だった。さらにVTRの合間や番組終了前など、玉緒は司会であるにもかかわらず積極的に映し出されることはなかった。当時ネットでは《あれ、全編見直したら、玉緒さんが ほとんど喋っていない気が》《喋っていなかったのが、ちょっと気になった》と、玉緒の“異変”を心配する声が広がっていた。「玉緒さんは昨年1月下旬にも、都内で行われた『大映4K映画祭』のトークイベントに出席。思い出話や健康の秘訣などを語っていましたが、会見途中から同じ話を繰り返し始めたというのです。イベント終了後は、主催者から報道陣に向けて“書かないでほしいエピソード”が指定されました。そんな玉緒さんは翌2月に仕事先の名古屋で転倒し、救急搬送されました。所属事務所によれば、背骨の圧迫骨折と診断されたそうです。年齢的にも1人で日常生活を送ることが難しいため、現在も都内の介護施設で療養生活を送っています」(芸能関係者)本誌も昨年8月、玉緒が老人ホームに“極秘入居”していたことをいち早く報じていた。事務所関係者は当時、本誌取材に「玉緒さんは確かに老人ホームに入っています」と認めた上でこう語っていた。「名古屋で体調を崩す前から、出かけるときにタクシーを呼ぶ際、車道にかなり出てしまったりと、“一人にさせておけない状況”があったため、お付き合いのある企業の施設でお世話になることとなりました」ついに今年は欠席となってしまった玉緒。番組の“顔”だけに、来年は元気な姿で登場してくれることを願うばかりだ。
2024年01月04日2024(令和6)年2月東京・歌舞伎座、3月名古屋平成中村座で上演される「十八世中村勘三郎十三回忌追善興行」の合同取材会が11月28日、都内で行われ、中村勘九郎、中村七之助が出席した。時代物から世話物、新歌舞伎に新作歌舞伎、舞踊に至るまで、幅広い分野で当り役を持ち、人々を魅了し続けた十八世中村勘三郎。その十三回忌追善では、勘三郎の長男・勘九郎、次男・七之助をはじめ、由縁の出演者と演目が揃い、名優を偲ぶ。1987(昭和62)年1月歌舞伎座『猿若江戸の初櫓』猿若=十八世中村勘三郎(当時 五代目勘九郎)©松竹1992(平成4)年10月南座『青砥稿花紅彩画 白浪五人男』弁天小僧菊之助=十八世中村勘三郎(当時 五代目勘九郎)©松竹2月歌舞伎座では、寛政元(1624)年に初代猿若(中村)勘三郎が、後の中村座である猿若座の櫓をあげ、江戸で初めて歌舞伎興行を創始したことを記念して始まった「猿若祭」を開催。続く3月名古屋平成中村座では、初代勘三郎生誕の地とされる愛知県名古屋市中村区で、十八代目中村勘三郎襲名披露として、平成18(2006)年以来となる同朋高校体育館での公演が実現する。勘九郎は歳月の流れに思いをはせながら、「祖父が父に『追善興行ができるような役者になっておくれ』と言っていた通り、追善興行ができるのは本当にうれしい」としみじみ挨拶し、「親孝行は何ひとつできていなかったと思うが、これで少しは親孝行ができるのかなと思う」と安どの表情。七之助も「1年を通して、父の追善興行を行えるということは息子として本当にうれしく、身の引き締まる思いです」と背筋を伸ばした。2010(平成22)年4月歌舞伎座『連獅子』狂言師後に親獅子の精=十八世中村勘三郎、狂言師後に仔獅子の精=中村勘九郎(当時 二代目勘太郎)、狂言師後に仔獅子の精=中村七之助©松竹2月歌舞伎座夜の部では、初代勘三郎が、江戸で芝居小屋建立を幕府に認められるまでを描いた中村屋由縁の舞踊劇「猿若江戸の初櫓」を上演。勘九郎の長男・中村勘太郎が初役で猿若を勤め、出雲の阿国で七之助が華を添える。17代目と18代目の伝説的な共演以来、中村屋を語る上で欠かすことができない舞踊の大曲「連獅子」では、親獅子に勘九郎、仔獅子には10歳となる次男の中村長三郎が初めて挑むことになった。猿若を勤めることを知った勘太郎の様子について、勘九郎は「マスク越しに笑みがこぼれるのが見えて、愛おしかった」と目を細め、「連獅子」に初挑戦する長三郎には「火の玉のような子獅子を演じてくれるはず」と期待を寄せた。2010(平成22)年2月歌舞伎座『籠釣瓶花街酔醒』佐野次郎左衛門=十八世中村勘三郎©松竹昼の部では、勘三郎が当り役にした「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」の佐野次郎左衛門を、勘九郎が初役で勤め、女方の大役・兵庫屋八ツ橋を七之助が同じく初役で勤める。「いつかやりたいとタイミングを模索していた。兄弟ふたりでできるので、父も喜んでいるはず」(勘九郎)、「八ツ橋は、女方あこがれのお役。初役はありがたい」(七之助)と声を弾ませた。さらに、各地の芝居小屋やホールをめぐる「陽春・春暁・錦秋歌舞伎特別公演2024」、10月には「俊寛」の舞台である鹿児島県三島村・硫黄島で13年ぶりの開催となる「三島村歌舞伎」も決定した。勘九郎は「2011年に2回目の『俊寛』を三島村で演じた時、私が14歳で千鳥をやらせていただいた」と回想。勘太郎(当時は七緒八)が誕生した頃で、「父が『七緒八が14歳になるのはいつだ?俺が70歳になるから、その記念でまたやろう』と決めていた」と秘話を披露。「それが見られなかったのは悔しいんですが、父の遺志を継いで、三島村で俊寛を勤められるのも、本当に楽しみ」と追善興行ラインナップに奔走する2024年に闘志を燃やしていた。取材・文・撮影(会見写真):内田涼<公演情報>十八世中村勘三郎十三回忌追善■「猿若祭二月大歌舞伎」【昼の部】11:00~一、新版歌祭文野崎村二、釣女三、籠釣瓶花街酔醒【夜の部】16:30~一、猿若江戸の初櫓二、義経千本桜すし屋三、連獅子2024年2月2日(金)~2月26日(月)※13日(火)、20日(火)休演※9日(金)昼の部は貸切(幕見席は営業)会場:東京・歌舞伎座■「名古屋平成中村座 同朋高校公演」【昼の部】11:00~一、弁天娘女男白浪二、身替座禅【夜の部】15:30~一、義経千本桜川連法眼館二、二人藤娘2024年3月6日(水)~3月18日(月)※12日(火)休演会場:平成中村座(学校法人 同朋学園 同朋高等学校 体育館)公式サイト:
2023年11月29日8月22日発売「女性自身」本誌が中村玉緒(84)の“衝撃の近況”を報じた。玉緒は、今年2月に出張先の名古屋のホテルで転倒し緊急搬送。現在は、イメージキャラクターを務めていた企業が運営する都内の老人ホームに入居している。報道後、玉緒の怪我が背骨の圧迫骨折であったと一部メディアが報じたが、施設に入居しているのは、怪我だけが理由ではないようだ。本誌の取材に対し、玉緒の友人のBさんはこう答えていたのだ。「名古屋で体調を崩す前から、出かけるときにタクシーを呼ぶ際、車道にかなり出てしまったりと”一人にさせておけない状況”があったため、お付き合いのある企業の施設でお世話になることとなりました」昨年8月にも「NEWS ポストセブン」により、深夜に徘徊し警察を呼ばれたことが報じられていたが、気がかりな振る舞いは今年に入って顕著になっていた。今年1月9日に放送された、新春特番『さんま・玉緒のあんたの夢かなえたろうかSP』(TBS系)。玉緒は番組MCを務めたのだが、ある”異変”がSNSを中心に話題に。番組冒頭で安住紳一郎アナ(50)が「着物、ね。新しくお作りになったということで」と声をかけると、玉緒は「はい、つくりました」と返事。同じく番組MCの明石家さんま(68)から「(着物は)どういうポイント?」と尋ねられると、「玉緒って」と言いながら着物をめくって見せた玉緒。「あ、玉緒って書いてあるんですか?」とさんまは着物を軽く手に取るものの、「いや、書いてませんけど」と突っ込み。笑いが広がったスタジオの中で、玉緒も無邪気に笑顔を見せていた。しかし、玉緒の発言が取り上げられたのはこの冒頭のみ。以降はワイプでリアクションを取る様子はたびたび写されたものの、玉緒の表情が大きく取り上げられたのは、2時間の番組の中でCM前の1度だけ。トークにも絡まず、MCながらほとんど発言しないまま番組が終わってしまったのだ。明るくよく話すキャラクターで有名な玉緒。それだけに、SNS上では《中村玉緒さんほとんど映らなかった上に喋りもなかった…ヤバいんかな…?》《中村玉緒さんOPで少し話しただけでほとんどワイプにすら映らんかったけど大丈夫か?》と心配の声が相次ぐ事態に。その後玉緒が最後に公に姿を見せたのは、1月22日に行われた映画会社・大映の創立80周年を記念したトークイベント。ここでも、不穏な気配が漂っていた。「同じ話を繰り返していたため、取材陣も困惑していました。極めつきは玉緒さんの話の中に真偽不明の内容が多々あったことで、イベント終了後に主催者から“書かないでほしいエピソード”が指定されてしまったのです」(スポーツ紙記者)そんな矢先の怪我となってしまった玉緒。長女は入所したことも知らなかったというが、“一人にさせておけない”と周囲が心配し、サポートを得られている様子。一日でも早い回復を祈るばかりだ。
2023年08月23日夫の浮気や、急逝、残された借金……そんな波乱万丈を明るく乗り越えてきた、女優・中村玉緒(84)。8月22日発売の本誌が、その思いもよらぬ現在を報じた。今年2月、玉緒は名古屋出張の際にホテルの部屋で転倒し怪我。現在は老人ホームに入居しているというのだ。玉緒が入居しているのは、自身がイメージキャラクターを務める企業が運営する施設。ホテルのような内装で、入居者が楽しめるさまざまなレクリエーションも行われるようだ。事務所関係者は本誌に対して、玉緒の老人ホーム入りを認めている。充実しているように見える施設での暮らし。しかし、玉緒の心は穏やかではないという。本誌の取材に対し、玉緒の古くからの友人であるBさんはこう語っている。「施設に入居することになったのが彼女にとってはショックだったようで、憔悴していました。もともと細かったのがさらに痩せ衰えてしまったようで……。個室に閉じこもり、寝たきりで過ごすことも多くなったようです。お嬢さんがお見舞いに来られたことはないそうです」■’20年には長女が車いす生活、81歳で直面した“逆介護”子煩悩で知られた玉緒。特に長女のAさんとの仲はとてもよく、母子そろっての話好き。一度話し出すと止まらなくなるといい、明石家さんまが“あの2人の前では俺も黙る”と語ったというエピソードもあるほどだ。’00年に俳優だった長男の鴈龍さん(享年55)も所属する個人事務所を設立した玉緒。Aさんは事務所の社長を務め、20年にわたり二人三脚で歩んできた。しかし、’20年11月に玉緒の兄・坂田藤十郎さんが亡くなると、直後Aさんが体調不良のために玉緒の個人事務所の代表取締役を辞任。Aさんは車いす生活となり、当時81歳だった玉緒が娘を”逆介護”することになったことを本誌は報じている。それほどまでに面倒をみてくれた母が老人ホームに入居したとなれば、見舞いに行くのは当然のように思える。しかし、この母娘の間にはいつしか溝が生まれていたというのだ。「きっかけとなったのは、’19年に鴈龍さんが”孤独死”してしまったことです。玉緒さんは愛する息子・鴈龍さんを一人前の俳優にするため、制作サイドに頭を下げて回ったり、少しでも息子の出番を増やすために奔走していたそうです。しかし、鴈龍さんはなかなか役者として成功せず、経済的にも玉緒さんの援助に頼り切りになっていた。さすがにこのままでは……と、2017年ごろに、玉緒さんは援助をやめました。しかし、この援助の打ち切りについて、玉緒さんとAさんの間には温度差があったようです。鴈龍さんの死後、母娘の間で言い争いなどが増えるようになったと聞いています」(芸能関係者)■’21年には長女との”同居”を解消それまでは同じタワーマンションの別室に暮らしていた二人。しかし、不和によるものか、ローンの返済が終わったことを機に玉緒が家を出て一人暮らしをすることになったという。本誌が’21年10月に直撃した際、Aさんはこう別居を認めていた。「本人(玉緒)が越したがったから、『どうぞ』と……。別に何もないです」その後、’22年2月、Aさんが玉緒の麻雀仲間で元運転手のCさんと再婚していることも明らかになった。このことも、母娘の亀裂をより深いものにしていたようだ。「Cさんが雇い主の玉緒さんよりもAさんを優先するようになっていったことで、この2人と玉緒さんの間には、少しずつ溝ができるようになっていったんです」(玉緒の知人)さらに、今年5月、本誌の取材によりAさんが個人事務所の社長を辞任した半年後の’21年春に「株式会社勝プロダクション」を設立していたことも発覚した。「勝プロダクション」は、’67年に勝新太郎さんが設立した会社だが、放漫経営により’81年に倒産してしまう。「のこされた負債は12億円ともいわれ、’97年に勝さんが逝去した後、玉緒さんはその返済に追われました。玉緒さんは夫の借金を完済したことを誇りにしていましたから、勝手にまったく同じ名前の会社をAさんが立ち上げたことを“裏切り”に感じたのではないでしょうか」(前出・玉緒の知人)8月中旬、本誌はAさんに玉緒さんとの現在の関係や母の老人ホーム入りについて聞くために声をかけたが、「私にはわからないんで……」と答えるだけだった。玉緒にとって家族がかけがえのないものだったことは間違いない。『婦人公論』2021年12月14日号のインタビューで玉緒は、家族で過ごした思い出が生きる支えになっていると語っている。《2人の子どもに恵まれ、家族4人でいろいろなところへ行きました。主人は子煩悩でしたから、微笑ましい光景がパーッと思い浮かんできます。あれが幸せでなくてなんだろうと心がほっこりしてくる。すると私の人生は素晴らしいと確信することができて、生きる力が湧いてくる》現在は回復傾向にあるという玉緒。母娘の絆も戻ることを祈るばかりだが――。
2023年08月22日歌舞伎座新開場十周年「『秀山祭九月大歌舞伎』二世 中村吉右衛門三回忌追善」が、9月2日から25日まで東京・歌舞伎座で上演される。2021年に逝去した中村吉右衛門の三回忌追善として行われ、数々の当り役を持ち、多くの人々を魅了してきた歌舞伎界屈指の名立役をゆかりの演目、出演者で偲ぶ。夜の部では、歌舞伎三大名作のひとつ、『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』より、原作の三段目にあたる『車引』が上演されることになり、中村又五郎、歌昇、種之助が出演する。松王丸、梅王丸、桜丸という三つ子の兄弟の争いを描き、歌舞伎の様式美を凝縮した華やかな演目。又五郎の松王丸、歌昇の梅王丸、種之助の桜丸という配役で、豪快な荒事の魅力を披露する。『菅原伝授手習鑑 車引』平成30(2018)年7月大阪松竹座公演より、松王丸=中村又五郎(c)松竹『菅原伝授手習鑑車引』平成26(2014)年4月金丸座より、梅王丸=中村歌昇(c)松竹『菅原伝授手習鑑車引』2023年「秀山祭九月大歌舞伎」オフィシャルビジュアルより、桜丸=中村種之助(c)松竹又五郎、歌昇、種之助の親子3人で『車引』の三兄弟を勤めるのは、今回が初めて。このたび、都内で行われた取材会に顔を揃え、それぞれの意気込みを語るとともに、在りし日の吉右衛門の思い出話も披露した。「古典中の古典ですし、播磨屋の一員として、お兄さんにお稽古で教えていただいた“核の部分”をしっかり噛みしめながら、舞台に挑めたら」。そう語る又五郎は、「大きなお役を、ここにいる3人で勤められるのは、なかなかない機会で親としてはとてもうれしいこと。子どもたちは嫌だと言うかもしれませんが(笑)」と親子共演に喜びを示し、演じる松王丸については「梅王丸、桜丸を痛めつけるのではなく、体から出てくるパワーで抑えつける感じが出せれば」と語った。梅王丸を勤める歌昇は「播磨屋として、おじさまの舞台に対する姿勢を近くで見てきました。教えていただいたことをしっかりと継承し、おじさまに近づけるように精進することで恩返ししたい。親子3人での共演もうれしいですし、梅王丸は金丸座以来、だいぶ時間が経っているので、成長した姿をお見せしなければ」と決意表明。桜丸を勤める種之助は初役となり、「(尾上)菊之助のお兄さんに教えていただきます。教えをしっかりと自分のものにして、歌舞伎座という舞台に見合う桜丸を目指していければと思います」とこちらも闘志を燃やした。吉右衛門との思い出を問われると、又五郎は「スパルタという意味ではなく、『あそこはこう』とお厳しい指導をいただいた。こちらが進歩をすれば、『そうだ、あれでいいんだよ』と褒めてくださった」としみじみ。「お言葉すべてが財産。舞台に対する姿勢の厳しさは常々でしたが、映画を観たり、絵画を鑑賞したり、そういった体験や経験が自分の豊かさにつながるとも教えていただいた」(歌昇)、「とにかく死ぬ気でやれと言われました。生前には『これからの歌舞伎はどうなるんだろうね』とも。時代が変わり、お客様の求めるものも変わるなかで、古典以外に新作や昔の古典の再演など、工夫をこらしているが、それには驚いていると思うし、どんな歌舞伎を望んでいらっしゃったのか分かりませんが、私たちが教わったことを守っていきたい」(種之助)と話していた。<『菅原伝授手習鑑 車引』あらすじ>三つ子の兄弟、松王丸(又五郎)、梅王丸(歌昇)、桜丸(種之助)は、それぞれ藤原時平、菅丞相、斎世親王に奉公しています。主人たちの対立により、今は敵味方となった三人。ある日、梅王丸と桜丸は主人の無念を晴らそうと、敵である時平が乗る牛車の行く手を阻みます。それを止めに入ったのが松王丸。三人が争う内に牛車より時平(中村歌六)が現れ……。取材・文:内田涼<公演情報>歌舞伎座新開場十周年「秀山祭九月大歌舞伎」二世中村吉右衛門三回忌追善【昼の部】11:00~一、祇園祭礼信仰記金閣寺二、土蜘三、二條城の清正【夜の部】16:30~一、菅原伝授手習鑑車引二、連獅子三、一本刀土俵入取手宿安孫子屋よりお蔦の家 軒の山桜まで2023年9月2日(土)~9月25日(月) ※11日(月)、19日(火) 休演会場:東京:歌舞伎座
2023年08月22日「あの中村玉緒さんが、老人ホームに入っているそうです。最近テレビで見かけないなと思っていたので、驚きました。有名人ですが来客は少なく、体調が悪いのか、部屋から出てくることはあまりないそうです」8月中旬、本誌にこのような情報が寄せられた。1月から公の場に姿を見せていない中村玉緒(84)。昨年の夏には自宅近所をはだしで徘徊し警察沙汰になったと一部で報じられていたが、最後に姿を見せたイベントでも様子がおかしかったという。「映画会社・大映の創立80周年を記念したトークイベントでしたが、同じ話を繰り返していたため、取材陣も困惑していました。極めつきは玉緒さんの話の中に真偽不明の内容が多々あったことで、イベント終了後に主催者から“書かないでほしいエピソード”が指定されました」(スポーツ紙記者)3月には義姉にあたる扇千景さん(享年89)が逝去したが、玉緒は事務所を通じてコメントを発表しただけで、葬儀を欠席している。本誌の取材に対して玉緒の事務所は「軽い体調不良」と回答を寄せていた。寄せられた情報をもとに本誌が取材を進めると、玉緒が入居している老人ホームは、都内北部の閑静な地域にあることがわかった。施設のホームページによれば、おしゃれなラウンジもあるホテルのような内装で、入居者が楽しめるさまざまなレクリエーションも行われているようだ。リハビリの専門スタッフも常駐しており、月額利用料は食費込みで約20万円となっている。玉緒は施設を運営している企業・X社のイメージキャラクターを務めている。名古屋に本社のある企業だが、都内でも介護付きの老人ホームを複数運営しているのだ。「玉緒さんがイメージキャラクターに就任したのは10年前。同社が主催するイベントなどにもたびたび登場しています」(前出・スポーツ紙記者)これまで都心の繁華街に近いエリアで暮らし、趣味のパチンコに興じることも多かった玉緒だが、老人ホームでは、孤独な日々を送っているという。故・勝新太郎さん(享年65)の妻として知られる彼女は近年、家族と疎遠になっていた。「長男の鴈龍さん(享年55)が’19年に名古屋で孤独死。玉緒さんは大きなショックを受けました。さらに、そのことがきっかけとなり、長女のAさんとの関係も悪化したのです。かつて玉緒さんのマネージャーや個人事務所の社長を務めたAさんとは、同じマンションで生活していましたが、周囲の反対を押し切り引っ越し。玉緒さんは2年前から完全な一人暮らしをしていました。Aさんとはその後も絶縁状態が続いているそうです」(前出・スポーツ紙記者)8月中旬、本誌はAさんに玉緒さんとの現在の関係や母の老人ホーム入りについて聞くために声をかけたが、「私にはわからないんで……」と答えるだけだった。さらに、勝さんの甥にあたる俳優の若山騎一郎(58)にも取材を試みたが、「僕は何も聞いていません。気にはなっていたのですが、玉緒おばちゃんとは10年近く会っていないので……」と話した。親族も“知らない”という玉緒の老人ホーム入居。だが本誌は、玉緒の古くからの友人であるBさんに話を聞くことができた。「施設に入居することになったのが彼女にとってはショックだったようで、憔悴していました。もともと細かったのがさらに痩せ衰えてしまったようで……。個室に閉じこもり、寝たきりで過ごすことも多くなったようです。お嬢さんがお見舞いに来られたことはないそうです」健康不安がたびたび報じられながらも、玉緒はコロナ禍でYouTubeやインスタグラムの公式アカウントを開設するなど精力的に活動を続けていた。いつからこれほどまでに体調を崩してしまったのか。Bさんが続けて語る。「玉緒さんは今年2月、イベントにゲスト出演するため名古屋に出張していた際に体調を崩し、緊急搬送されたのです。宿泊していたホテルの部屋で転倒してしまって、倒れているところを同行していたスタッフが発見し、仕事はキャンセルせざるをえませんでした。イベントを協賛していたのがX社だったこともあり、そのまま系列の施設に入所することになったそうです」名古屋といえば、玉緒の長男・鴈龍さんが“無念の死”を遂げた地でもある。懸念される玉緒の現在の様子について、彼女の事務所関係者が明かした。「玉緒さんは確かに老人ホームに入っています。名古屋で体調を崩す前から、出かけるときにタクシーを呼ぶ際、車道にかなり出てしまったりと、“一人にさせておけない状況”があったため、お付き合いのある企業の施設でお世話になることとなりました。現在の体調は、回復傾向にあります」これまでも波瀾万丈の人生を笑って乗り越えてきた玉緒の復帰を祈りたい。
2023年08月22日「玉緒さんは一人暮らしをしていたマンションを今年4月上旬に引き払っているのですが、行方がわからず、心配しています。最近は深夜に徘徊する姿も目撃されていたそうですから……」そう語るのは、中村玉緒(83)の長年の知人。彼女は今年1月のイベントを最後に公の場に姿を見せていない。「最近の報道では、玉緒さんは長女・Aさんの自宅に転居し、いっしょに暮らしているとも報じられました。しかし玉緒さんとAさんの確執の深さを考えると、信じがたいのです……」(前出の知人)長女・Aさんはかつて玉緒のマネージャーや個人事務所の社長を務めており、同じマンションの別々の部屋で生活していた。だが’19年11月に玉緒の長男・鴈龍さん(享年55)が亡くなったことを機に、親子間で言い争いが増えるようになり、玉緒がそのマンションを出ていったのだ。「’20年秋に、Aさんは玉緒さんの個人事務所の社長も辞任しています」(芸能関係者)現在、Aさんとその夫が生活しているマンションは50平米ほど。玉緒もいっしょに3人で同居するには手狭であり、近所の住人による玉緒の目撃談もないという。そこで本誌は5月上旬、Aさんを直撃取材した。――玉緒さんと同居していると報じられていますが?「いや、あのちょっと……」なぜか口ごもるAさん。どんなことを聞いても、はっきりとした返答はなく、同居についても認めようとはしなかった。だが次の質問だけには大きな声で答えた。――玉緒さんはお元気なのでしょうか?「生きてます!」取材を進めると、母娘の確執を深めたに違いない新たな事実も判明した。Aさんは個人事務所の社長を辞任した半年後の’21年春に「株式会社勝プロダクション」を設立していたのだ。前出の知人が困惑しながら解説してくれた。「『勝プロダクション』は、’67年に勝新太郎さんが設立した会社です。映画やテレビ作品の制作をしていましたが、放漫経営がたたって’81年に倒産。負債総額は12億円といわれています。玉緒さんは’97年に勝さんが逝去した後もその返済に追われました。彼女にとって、勝プロダクションが蘇ったことは悪夢以外の何物でもないでしょう。いっぽうで玉緒さんは夫の借金を完済したことを誇りにもしていましたから、勝手にまったく同じ名前の会社をAさんが立ち上げたことを“裏切り”に感じたと思います」’21年11月に掲載されたインタビューでは《今後の目標は、あと3年生きること》と語っていた玉緒。その言葉どおりに元気でいてくれることを祈りたい。
2023年05月16日「玉緒さんは葬儀にいらっしゃいませんでした。玉緒さんの娘さん夫婦も含め親族はみな出席していたのですが……」(玉緒の知人)食道胃接合部がんのために亡くなった扇千景さん(享年89)の葬儀・告別式が3月27日、東京の増上寺で執り行われた。女優、そして政治家として活躍した扇さん。その葬儀には政界、芸能界から多くの著名人が参列したが、扇さんの“義妹”である中村玉緒(83)は現れなかった。「扇さんの夫で人間国宝の歌舞伎役者、故・坂田藤十郎さんは玉緒さんの実兄。意外と知られていないのですが2人は近しい“親族”なのです」(前出・知人)扇さんの逝去時には「長きに渡り、芝居好きな役者人生一筋の、兄・藤十郎を支えて頂き本当に有難うございました」とコメントを発表していた玉緒。なぜ葬儀は欠席したのだろうか。実は“義姉妹”の間には長きにわたる確執があったという。「2人の不仲が明らかになったのは’01年。扇さんが著書の中で、そのきっかけについて赤裸々に書きつづったのです」(芸能記者)扇さんが小泉内閣で国土交通大臣を務めていたときに出版された『できることできないこと』(世界文化社)には「義妹・中村玉緒のこと」と題された章があり、こんな一文から始まる。《主人の妹である中村玉緒との間には、かつていろいろ問題があり、現在では、ほとんど交流はありません》確執が生じたのは’71年、玉緒の夫・勝新太郎さん(享年65)が突如行った離婚会見が契機となった。会見に驚いた玉緒は慌てて両親、兄と扇さん夫婦のもとを訪れ、5人で“家族会議”が始まったのだ。明け方まで話し合い、玉緒が離婚して京都の実家に戻るという結論が出たので一同眠ったのだが、起きてみると玉緒がいない……。《「私、離婚するのやーめた」と言って、玉緒が東京に帰ってしまっていたではありませんか。その後、心配でたまらない両親に、電話ひとつの連絡もない》真剣に相談に乗ってようやく結論を出したのに態度を豹変され、烈火のごとく怒った義父母を目の当たりにした扇さんは、玉緒と距離を置いたという。前出の玉緒の知人が語る。「それからもう50年もたってしまったのですね。残念ながら、最後まで2人が交流を再開することはありませんでした。玉緒さんも反論こそしませんでしたが、扇さんの“暴露”をこころよく思っていませんでした。また、バラエティに出演することが多くなった玉緒さんを、プライドの高い関西歌舞伎の名門である実家の皆さんや扇さんが苦々しい思いで見ていたのも確かです」本誌が葬儀欠席の理由を玉緒の所属事務所に訪ねると「軽い体調不良です」と回答があった。近年、長女との不仲も報じられている玉緒。家族との縁に恵まれないのは、自然体を貫いてきたゆえなのか――。
2023年04月04日2023年3月9日、元参院議長で元俳優の扇千景さんが食道胃接合部がんのため逝去しました。2020年には、扇さんの夫で人間国宝の歌舞伎俳優、坂田藤十郎さんが他界しています。中村玉緒「兄・藤十郎を支えて頂き本当に有難うございました」故坂田さんの妹であり、俳優の中村玉緒さん。所属事務所を通して義理の姉である扇さんを悼みました。中村は「大変驚いております」とショックを隠せない様子。「2021年10月に兄・藤十郎偲ぶ会にてお会いした際は、とてもお元気そうで、冗談交えお話させて頂いた事を昨日のように覚えております」(原文ママ)と振り返り、「長きに渡り、芝居好きな役者人生一筋の、兄・藤十郎を支えて頂き本当に有難うございました。ゆっくり兄と一緒に休んでください」と天国に呼びかけた。サンケイスポーツーより引用また、扇さんの孫であり歌舞伎俳優の中村壱太郎さんは「祖母は常に芝居のことを気にかけてくれておりました」と感謝の気持ちを文書につづりました。扇さんは天国で坂田さんと再会していることでしょう。ご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2023年03月14日1月9日、今年で28年目になる新春特番『さんま・玉緒のあんたの夢かなえたろうかSP』(TBS系)が放送された。番組MCを務めた中村玉緒(83)の様子に、ネット上では心配の声が集まっている。視聴者の願いのために、木村拓哉(50)が同局の伝説的ドラマ『Beautiful Life』に登場した美容室を完全再現し、当時のキャストも再集結するといった豪華な内容が話題を呼んだ今年の同番組。95年の番組開始当初から明石家さんま(67)とMCを務めてきた玉緒だが、昨年には「女性セブン」に深夜徘徊姿が報じられ、テレビ出演も激減。さらに21年3月に始めた公式YouTubeチャンネルも、昨年8月の投稿を最後に更新されておらず、心配する声があがっていた。今回のSPが久しぶりのテレビ出演となった玉緒。番組冒頭で安住紳一郎アナ(49)から「着物、ね。新しくお作りになったということで」と声をかけられると、「はい、つくりました」と返し、毎年本番のために新調しているという着物にカメラが向けられた。同じく番組MCのさんまから「(着物は)どういうポイント?」と尋ねられると、「玉緒って」と言いながら着物をめくって見せ、「あ、玉緒って書いてあるんですか?」とさんまを驚かせる。そして、着物を軽く手に取ったさんまが「いや、書いてませんけど」と突っ込み、笑い声が広がったスタジオの中で、玉緒は無邪気に笑う様子を見せた。しかし、玉緒の発言が取り上げられたのはこの冒頭のみ。以降はワイプでリアクションを取る様子はたびたび写されたものの、玉緒の表情が大きく取り上げられたのは、2時間の番組の中でCM前の1度だけだった。さらにVTRの合間や番組終了前など、スタジオでトークする場面でも玉緒が積極的に入る様子はなかった。MCながらほとんど発言のなかった玉緒の“異変”に、ネット上では心配の声が相次いだ。《喋っていなかったのが、ちょっと気になった。》《中村玉緒さんOPで少し話しただけでほとんどワイプにすら映らんかったけど大丈夫か?》《あれ、全編見直したら、玉緒さんが ほとんど喋っていない気が》また《ビューティフルライフ特別編良かったんだけど、スタジオの玉緒さんがずいぶん痩せてらして心配だった》と痩身ぶりを心配する声もあった。
2023年01月12日2023年3月に全国12カ所で行われる『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2023』のオンライン合同取材会を12月14日(水) に実施。毎年恒例となった巡業への思い、そして各演目の解説、見どころを中村勘九郎、中村七之助が語った。2005年からスタートした〈春暁特別公演〉は、時期によって〈錦秋〉〈新緑〉〈陽春〉と銘打ち回を重ねながら、来春で18回目を迎える。これまでに行った公演を含めて、2022年の春には全国47都道府県を制覇するという偉業も成し遂げた。始まった当初は「こんなに長く続くとは思っていなかった」という勘九郎は、「過去の芸談コーナーで〈継続は力なり〉という話をしたこの巡業ですが、私たちはもちろん、中村屋の弟子たちも含め、みんなの力になっていますし、特別公演をきっかけに、歌舞伎座や中村座、他の劇場に足を運んで下さる新たなお客様が増えたことも、続けてきたおかげだと感じています。コロナがまだ不安定な状況ではありますが、来年も全国を巡業ができることは、本当にありがたいことだと思っております」。七之助は「今回も含めてコロナ禍で巡業を行うこと自体が難しかったり、歌舞伎座や東京、大阪といった大都市に行きづらいという地方のお客様も多いなか、私たちがいろいろな場所へ伺い、歌舞伎を見る機会を作ることできるのが、本当に嬉しいです。中村屋一丸となって、一生懸命良い舞台をみなさまにお見せできたら」と、思いを語る。中村勘九郎今回の『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2023』は、「トークコーナー」「元禄花見踊」「仲蔵狂乱」「相生獅子」で構成。勘九郎、七之助、鶴松が参加するトークコーナーについて、勘九郎は「全国どこに行っても歌舞伎に縁があったり、史跡があったりするので、地元の方たちとお話できることが和気藹々として楽しいですね。歌舞伎は伝統芸能で、堅苦しくて敷居の高いイメージがあるので、まずはお客様の心の壁を取っ払って演目を見ていただきたいという気持ちがあります。ですので、できるだけ素の部分というか、飾らないことを意識してお話をするように努めています」。七之助は「兄が言った通りで、地元のお客様と出会えることはもちろん、何度か伺った土地には、馴染みの店や必ず行く場所があります。私事ではありますが、私がMCを務めているラジオ番組のInstagramのために、劇場の近くの名所や神社、歌舞伎に縁のある場所に行くようにしてるので、トークの幅は広がったと思います。事前に頂いたお客様の質問を通じていろいろなコミュニケーションが取れるのがいいですね」とコメント。以前のように手を挙げた方と直接話すことは叶わない時期ながら、その土地ならではの話題が飛び出すトークコーナーを楽しみにしている様子だった。中村七之助「元禄花見踊」は春にぴったりの華やかな演目となる。七之助は「トークコーナーを経て〈春暁特別公演〉の歌舞伎、その踊りの一発目なので、何も考えずに綺麗なものを見ていただいて、その歌舞伎の世界観に入っていただこうかなと思うような踊りです。一緒に花見をするような気分でご覧いただければ幸いです」、勘九郎は「元禄期の男と女が華やかに踊るので、まずビジュアルが見どころ。衣装の美しさや当時の頭のかつらのゆい方を、目で楽しんで頂ける演目です」と紹介した。「仲蔵狂乱」の上演は、本興行では昭和35年の歌舞伎座以来。2021年にNHKで放送された「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」で中村仲蔵を演じた勘九郎にとっても縁のある演目と言える。出演する勘九郎は「なかなか本興行で出ない珍しい踊りを披露するのも、この特別公演のいい部分。仲蔵さんが出世をしていくサクセスストーリーは、落語や講談でも有名ですが、彼は志賀山流の養子になった踊りの名手です。いまでも〈仲蔵振り〉は受け継がれている、なかなかいない歌舞伎役者の一人でもあります。〈狂乱雲井袖〉という本外題ですが、中村仲蔵さんが出てくるわけではなく、でも仲蔵さんが有名だから仲蔵狂乱という名前が入ってしまうぐらいの狂言なんですね。とてもしっとりとした、私もあまり手掛けたことのないような踊りだと思います。気が狂っていると偽っている役なので、踊りの中でその部分と正常な部分を踊り分けて見せるのが見どころのひとつなのですが、すごい細かいんです(笑)。この難しい踊りを、現代のお客様にどれだけ楽しんで頂けるかが、踊り手の腕の見せ所。久しぶりの演目、そして仲蔵さんという私たちにとっても縁のある人物が演じた役ということで、楽しんでいただければと思います」と意気込んだ。ラストを飾る「相生獅子」は、七之助と鶴松が二人の美しい姫を演じる。七之助は「石橋物のなかでも古い作品で、前半はお姫様が二人出てきて華やかに女心だったり、口説きを見せる、品良く綺麗な格式高い踊りをご覧いただき、最後は獅子になって出てきます。お姫様の恰好で毛を振るという珍しい形の踊りなので、一つの相生獅子という演目のなかで、いろんなバージョンの二人が見れる作品です」と説明。「鶴松と二人でがっつり踊ることもなかなかないんじゃないかと思います」とのことで、そこも見どころとなりそうだ。公演を楽しみにしている方へのメッセージを求められた勘九郎は「コロナという流行り病が出てから早三年、日頃から何かに気を付けなければいけなかったり、これまでと勝手が違ったりするなかで、鬱々とした気分を持たれている方もいらっしゃると思います。本当に短い時間ではございますが、劇場で芝居を見ている間だけは、その気分を忘れて頂けるよう美しい世界に誘いたいですし、一生懸命私たちも切磋琢磨しようと思っています。春爛漫のひとときを楽しんで頂ければ嬉しいです」。七之助は「毎年恒例の巡業が今回もできる喜びを噛みしめながら、私たちの体調面やスタッフもコロナ対策バッチリで、安全安心に見ていただけるよう気を引き締めて参りたいと思います。全国12カ所24公演、一つ一つの公演を一生懸命踊りたいと思っておりますので、ぜひ足をお運びください。よろしくお願いします」と締めくくった。取材・文=長澤香奈撮影=福岡諒祠(株式会社GEKKO)<公演情報>『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2023』『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演 2023』ビジュアル【演目】※上演時間約2時間予定1. トークコーナー中村勘九郎/中村七之助/中村鶴松2. 元禄花見踊 長唄囃子連中門弟 一同3. 仲蔵狂乱 長唄囃子連中小野良実(おのよしざね) 中村 勘九郎4. 相生獅子 長唄囃子連中姫 中村七之助姫 中村鶴松【日程・開催地】■2023年3月6日(月) 東京・北とぴあ さくらホール3月9日(木) 千葉・千葉市民会館 大ホール3月10日(金) 埼玉・川口総合文化センター・リリア メインホール3月11日(土) 東京・ティアラこうとう 大ホール3月12日(日) 長野・まつもと市民芸術館 主ホール3月13日(月) 神奈川・相模原女子大学グリーンホール 大ホール3月15日(水) 大阪・サンケイホールブリーゼ3月18日(土) 岩手・盛岡市民文化ホール 大ホール3月19日(日) 宮城・名取市文化会館 大ホール3月21日(火) 福岡・キャナルシティ劇場3月22日(水) 広島・広島文化学園HBGホール3月23日(木) 愛媛・松山市民会館 大ホール公式HP:
2022年12月24日猿若町発祥180年記念『平成中村座 十一月大歌舞伎』が、11月3日に平成中村座(浅草寺境内・仮設劇場)で初日を迎えた。「江戸時代の芝居小屋を現代に復活させ、多くの方々に歌舞伎を楽しんでいただきたい」という十八世中村勘三郎の思いから、2000年に誕生した平成中村座。2カ月連続公演のふた月目となる今月の第一部は、『寿曽我対面』『舞妓の花宴』『魚屋宗五郎』の古典作品が並び、江戸の芝居小屋を模した平成中村座でしか味わえない舞台となっている。そして第二部では、先月から引き続き、平成中村座で初となる新作歌舞伎、宮藤官九郎が平成中村座のために書き下ろした『唐茄子屋~不思議国之若旦那』と、華やかな舞踊『乗合船恵方萬歳』が上演される。『平成中村座 十一月大歌舞伎』は11月27日まで。なお新型コロナウイルス感染症の影響により、本日11月4日・5日公演は第一部・第二部ともに中止となっている。■中村勘九郎 コメント10月5日、浅草で4年ぶりとなる平成中村座の幕が開きました。初日の幕が開いたとき、お客様の拍手がすごくて、我々役者やスタッフだけではなく、皆さまも平成中村座を待っていてくださったんだと感じられて、とても幸せな気持ちになりました。連日、大勢のお客様に平成中村座へお越しいただき、小屋も喜んでいるように感じましたし、何より毎日平成中村座で芝居ができて嬉しかったです!そして、おかげさまで無事に千穐楽まで完走できたことに感謝です。稽古を経て、いよいよ、11月公演が始まりました。ふた月連続でご覧いただく『唐茄子屋』は、宮藤官九郎さんが今回の二か月連続公演のために書いてくださった新作、宝物のような作品です。幕が開くまでは、どんな反応なのかドキドキでしたが、大いに笑って楽しんでいただけているようで、本当に嬉しいです!11月にも古典作品が並びます。江戸の芝居小屋を模した平成中村座の空間で、古典の持つ魅力も合わせてご堪能いただきたいと思います。さて、すっかり寒さも増してまいりました。是非、11月は防寒対策をして浅草へ足をお運びください。平成中村座に一歩踏み入れれば、関係者一丸となって、熱い舞台空間をお届けします!皆様のご来場を心よりお待ちしております。<公演情報>猿若町発祥180年記念『平成中村座 十一月大歌舞伎』11月3日(木・祝)~27日(日) 平成中村座猿若町発祥180年記念『平成中村座 十一月大歌舞伎』ビジュアル【演目】■第一部一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)出演工藤祐経:中村橋之助曽我五郎:中村福之助曽我十郎:中村歌之助化粧坂少将:中村鶴松小林朝比奈:中村虎之介大磯の虎:坂東新悟鬼王新左衛門:中村勘九郎二、舞妓の花宴(しらびょうしのはなのえん)出演白拍子和歌妙:中村七之助三、新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)出演魚屋宗五郎:中村勘九郎召使おなぎ:坂東新悟磯部主計之助:中村橋之助小奴三吉:中村歌之助菊茶屋娘おしげ:中村鶴松菊茶屋女房おみつ:中村歌女之丞父太兵衛:片岡亀蔵女房おはま:中村扇雀■第二部一、唐茄子屋(とうなすや)不思議国之若旦那作・演出:宮藤官九郎出演若旦那徳三郎:中村勘九郎傾城桜坂/お仲:中村七之助第二太夫/源六倅源助:坂東新悟大工の熊:中村橋之助半公:中村福之助眠 善治郎:中村虎之介若旦那(小):中村勘太郎お仲倅イチ:中村長三郎丹生林/海苔屋のおたね:中村鶴松山崎屋おりき:中村歌女之丞達磨町の八百八/吉原田んぼのあめんぼ:荒川良々番頭小辰/吉原田んぼの蛙ゲゲコ:片岡亀蔵大家源六:坂東彌十郎八百八女房よし/吉原田んぼの蛙ゲコミ:中村扇雀二、乗合船恵方萬歳(のりあいぶねえほうまんざい)出演萬歳:中村扇雀才造:中村勘九郎白酒売:中村七之助大工:中村橋之助若旦那:中村虎之介芸者:中村鶴松角兵衛獅子:中村歌之助角兵衛獅子:中村福之助女船頭:坂東新悟田舎侍:片岡亀蔵通人:坂東彌十郎チケット情報はこちら:※新型コロナウイルス感染症の影響により、11月4日(金)・5日(土) の公演は第一部・第二部ともに中止。最新の情報は公演公式サイトにてご確認ください。
2022年11月04日化粧品・医薬部外品・健康食品の企画販売・通信販売を行う株式会社ソーシャルテックは、女優の中村玉緒さんが、シリーズ累計800万本を突破したチャップアップシリーズの女性用頭皮美容液『ふわ姫』の公式アンバサダーに就任したことを発表いたします。チャップアップシリーズについてシリーズ累計売上800万本突破のヘアケアブランド「チャップアップ」は、「コンプレックスのない明るい社会を」の理念のもと、薄毛などのお悩みに着目して商品を開発してまいりました。髪のプロである毛髪診断士(R)の協力のもと、手軽に薄毛対策ができる育毛剤や、頭皮の健康を考えたスカルプシャンプー、内側からサポートするサプリメントなど、豊富なラインナップを取り揃え、幅広い年代の方々からご好評をいただいております。■女性用頭皮美容液『ふわ姫』について女性の頭皮悩みのことを徹底的に考え抜いて作り上げた、女性用頭皮美容液「ふわ姫」は、血行促進による育毛効果や、発毛促進、抗炎症作用により頭皮環境を整えるなどの効果がある5種の有効成分を配合した女性用育毛剤です。他にも、高知県産の赤ショウガから抽出されたソーシャルテックだけが使用できる独自成分「ジンゲルシックス(R)(ショウキョウエキス)」や、女性にうれしい潤い成分をたっぷり配合。また、デリケートなお肌のことを考え、無添加処方にこだわりました。薄毛でお悩みの方はもちろん、薄毛を予防したい方にもお使いいただけます。セットアップ成分も配合されており、ブローによるヘアセットで若々しくふわっとしたヘアスタイルも楽しめます。(画像はプレスリリースより)【参考】※公式サイト
2022年10月21日化粧品・医薬部外品・健康食品の企画販売・通信販売を行う株式会社ソーシャルテック(本社:東京都新宿区、代表取締役:望月亨)は、女優の中村玉緒さんが、シリーズ累計800万本を突破※1したチャップアップシリーズの女性用頭皮美容液『ふわ姫』の公式アンバサダーに就任したことを発表いたします。▼YouTube動画中村玉緒さん出演!女性用頭皮美容液「ふわ姫」CM 女性用頭皮美容液『ふわ姫』の公式アンバサダーに就任した中村玉緒さん■チャップアップシリーズについてシリーズ累計売上800万本突破※1のヘアケアブランド「チャップアップ」は、「コンプレックスのない明るい社会を」の理念のもと、薄毛などのお悩みに着目して商品を開発してまいりました。髪のプロである毛髪診断士(R)の協力のもと、手軽に薄毛対策ができる育毛剤や、頭皮の健康を考えたスカルプシャンプー、内側からサポートするサプリメントなど、豊富なラインナップを取り揃え、幅広い年代の方々からご好評をいただいております。チャップアップシリーズ■女性用頭皮美容液『ふわ姫』について女性の頭皮悩みのことを徹底的に考え抜いて作り上げた、女性用頭皮美容液「ふわ姫」は、血行促進による育毛効果や、発毛促進、抗炎症作用により頭皮環境を整えるなどの効果がある5種の有効成分を配合した女性用育毛剤です。他にも、高知県産の赤ショウガから抽出されたソーシャルテックだけが使用できる独自成分「ジンゲルシックス(R)(ショウキョウエキス※2)」や、女性にうれしい潤い成分をたっぷり配合。また、デリケートなお肌のことを考え、無添加※3処方にこだわりました。薄毛でお悩みの方はもちろん、薄毛を予防したい方にもお使いいただけます。セットアップ成分も配合されており、ブローによるヘアセットで若々しくふわっとしたヘアスタイルも楽しめます。※1 2022年9月 ソーシャルテック調べ※2 配合目的:湿潤剤※3 合成香料、着色料、鉱物油、パラベン、紫外線吸収剤、シリコーン無添加女性用頭皮美容液『ふわ姫』■頭皮美容液 ふわ姫商品ページ ■販売元株式会社ソーシャルテックURL : TEL : 03-5338-5661お問い合わせ: ■中村玉緒さん プロフィール中村玉緒さん7月12日生まれ、京都府出身。O型。1953年 映画「景子と雪江」でデビュー。2001年から京都市特別観光大使を務め、2011年「京都名誉観光大使」に就任。持ち前の明るいキャラクターが若者層にも受け、世代を問わず老若男女幅広いファンを持つ。テレビやドラマ、CM、イベント、舞台、映画に出演。近年は、Instagram、YouTube配信などでも活躍中。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月20日中村玉緒(83)が自宅付近で深夜に徘徊し警察沙汰になったと、10月13日にNEWSポストセブンが報じた。記事によると今年の7月下旬、玉緒はサンダルを片方しか履いていない状態で住宅街を歩いていたという。おぼつかない足取りで歩いていたところを近隣住民に声をかけられると「家が分からなくなっちゃった」と言い、交番まで案内されたというのだ。さらには8月中旬にも、真夜中に裸足で歩く姿が近隣住民によって目撃されていたという。記事内で玉緒は深夜徘徊について「嘘ですよ!そんなの」と否定。所属事務所は「ひとりで出歩いていたことは事実ですが、裸足ではありませんでした。交番の件も、ひとりで出歩いていたのを見た警官のかたが心配して声をかけてくださったとのことです」と回答している。今年2月の節分には大本山増上寺で行われた豆まきに艶やかな赤紫の羽織はかま姿で参加して、はつらつとした笑顔をのぞかせていた玉緒。一体どうして、今回のような“深夜徘徊による警察沙汰”が起こってしまったのか。実は現在、彼女はひとりで暮らしているのだ。これまでは付き人も務めていた長女・Aさん(58)と部屋こそ違うものの、同じマンションで暮らしていた珠緒。だが本誌は昨年10月、玉緒がその“同居”を解消して別のマンションに一人で引っ越していたことを報じた。1962年、玉緒は勝新太郎さん(享年65)と結婚。夫の倒産劇や大麻事件など多くの騒動にもめげず、Aさんと長男の鴈龍さん(享年55)を育て上げた。だが2019年、鴈龍さんは暮らしていた名古屋の部屋で急性心不全のため「孤独死」してしまう。「玉緒さんにとって、息子・鴈龍さんを一人前の俳優にすることは長年の悲願でした。制作サイドに頭を下げて回り、バラエティ番組や舞台に一緒に出演させるなど、心を砕いてきました。でも、鴈龍さんはなかなか役者として成功をつかめず、晩年は仕事もなく、経済的にも玉緒さんの援助に頼り切りになっていた。2017年ごろに、玉緒さんは援助をやめたのです。悲劇はその後に起こりました。援助の打ち切りについては玉緒さんとAさんに温度差がありました。鴈龍さんがそのまま亡くなってしまったことが、Aさんとの母娘関係に不協和音を生んだのかもしれません。鴈龍さんの死後、母娘の間で意見や感情の食い違いが見られるようになり、言い争いなどが増えるようになったのです。ちょうど春にも、Aさんが住むマンションのローン返済も終えていたところでした。そして2人で話し合い、玉緒さんが家を出るという結論になったと……」(中村家の知人)本誌が昨年10月に直撃した際、Aさんはこう別居を認めていた。「本人(玉緒)が越したがったから、『どうぞ』と……。別に何もないです」母娘の不仲を否定していたが、その口調は淡々としたものだった。さらに本誌は今年2月、Aさんが電撃再婚していたことを報じた。お相手は玉緒の麻雀仲間で元運転手のBさんだった。「Bさんが雇い主の玉緒さんよりもAさんを優先するようになっていったことで、この2人と玉緒さんの間には、少しずつ溝ができるようになっていったんです」(玉緒母娘の知人)そうして83歳にして孤独を深めていった結果、今回の深夜徘徊騒動へと至った玉緒。前出のポストセブンの記事によるとAさんは玉緒のマンションを訪れてはいるが、本人に会うことはないという。母と娘の間にできた溝は、あまりにも深いーー。
2022年10月14日5月29日、東京・両国国技館であった元関脇・安美錦(安治川親方)引退相撲の会場に中村玉緒(82)の姿があった。「人気力士の引退相撲とあってロビーには浅丘ルリ子さん、藤原紀香さんら有名人の祝い花がずらりと並び、断髪式には笑福亭鶴瓶など多くの著名人が駆け付けました。でも玉緒さんはお祝いの花も出しておらず、女性なので断髪式にも不参加でした。お忍びでの参加だったためマスコミの人も気づかなかったようです。なんでも玉緒さんは現役時代の安美錦関の大ファンだったそうですよ」(相撲関係者)芸歴69年ながら、昨年にはYouTubeチャンネルとインスタグラムを始めるなど、今もハツラツと芸能活動を続ける玉緒。この日のことをインスタグラムにはこう綴った。《コロナでねぇ年をまたいで2回も見送りやっと安治川親方さんになられてね。お人柄の出る、えぇ式でしたよ。皆さんにお会いして、また元気になってます(ぐふふふふ)》麻雀にスロット、スポーツ観戦と多趣味な玉緒は、昨年インタビューで健康の秘訣をこう語っている。《だってひとりで出歩けなくなったら困るんですよねぇ。私は家にじっとしていることができまへんねん。誰だって家にじーっとしてたら、ええこと考えないのと違いますか?》(『婦人公論』2021年12月14日号)関取在位歴代1位という“長寿記録”を打ち立てた安美錦の最後を見届けた玉緒は、一般客に交じって会場を後に。付き添いの男性と一緒だったがその足取りはとても82歳とは思えないほどしっかりとしていた。玉緒の芸能界での活躍はまだまだ続きそうだ。
2022年06月10日《浅田舞、スロットやるんだね。》《えーー!? 一気に浅田舞に好感持ってしまったのは俺だけじゃないはず(笑) 》SNS上に並んだ驚きの声の数々。5月23日、スロットに興じる浅田舞(33)の様子が報じられたのだ。「NEWSポストセブン」によると、某日午前に都内の繁華街にあるパチンコ店へ入り、スロットコーナーのある地下1階へ向かった浅田。「ルパン三世」など4~5種の台を夕方まで6時間ほどにわたって打ったという。居合わせた客は、浅田の姿に驚きつつも、手慣れた手付きだったことも証言していた。フィギュアスケーターの浅田真央(31)の姉としてだけでなく、自身もスポーツキャスターやタレントとして活動する浅田。Instagramでは15万人近いフォロワーを抱え、華麗な私生活を覗かせる浅田がスロットを楽しむ姿が写真付きで報じられると、冒頭のように驚く声が相次いでいた。浅田舞も熱中したスロット。熱狂的なパチンコ・スロット好きは有名人にも少なくない。その代表的な一人が中村玉緒(82)だ。以前からパチンコやスロットが好きだということを公言してきた中村。今年4月には有名パチスロライターが運営するYouTubeチャンネルにゲストとして登場し、パチンコを打つ姿が公開されていた。昨年12月に公開された『婦人公論.jp』のインタビューではこう語っている。《先日、写真誌に「中村玉緒、パチンコ通い」なんて報じられていましたけど、私としては「それが何か~」という感じ。今日もこれからスロットをしに行くんです。ぐふふふふ。時間が空いたから行くのと違います。最初からスケジュールに組み込んでるんです。夕方に1時間ほどスロットをして帰ると心がすっきりして、よぉ寝られますから。私にとってスロットは精神安定剤みたいなものなんですよ》あの超大物司会者も……。「徳光和夫さん(81)も大のギャンブル好きとして知られており、パチンコから競馬まで幅広く手を楽しむそうです。19年放送の『バイキング』(フジテレビ系)にゲスト出演した際に、司会の坂上忍さんがパチンコで当たりが出ない際に台を叩く人がいることを指摘すると、徳光さんが『それは当たり前ですよ』と発言し、物議をかもしたこともありました」(テレビ局関係者)本誌も“ある国民的アスリート”のパチンコ姿を目撃している。16年7月下旬、千葉市内にある自宅から10キロほど離れたパチンコ店にいたのは、高橋尚子(50)だ。00年のシドニー五輪女子マラソンで金メダルを獲得し、現役引退後は数々のスポーツ番組でキャスターを務めるなど華々しい経歴を持つ高橋。そんな彼女は大きなマスクで顔を隠しながら午前11時半に入店すると、ホラー小説『リング』の台の前に座り、黙々と打ち始める。すると10分ほどで大当たりを引き、次々と“ドル箱”が積み上げられていき、2時間後にはなんと14箱に。その後もトイレ休憩などを挟むものの、食事を取ることもなく黙々と打ち続ける。午後8時過ぎにマネージャーを務める恋人男性が車で迎えにきたものの、大当たり中だったせいか帰宅せず続行。そして、ほかの客がすべて帰った中、打ち続け最終的に終わったのは午後10時40分ほど。なんと11時間ぶっ続けで打ち続けたのだ。その翌日、本誌が直撃すると「月に何回かしか行かないです。昨日は休みだったので……あくまで息抜き(苦笑)」と明るく答えていた高橋。ご利用は計画的に?
2022年05月28日次世代の歌舞伎俳優たちが更なる活躍ができるよう、未来へ繋ぐ新しい挑戦として企画された「いぶき、特別公演」。2021年6月の京都・南座での初めての公演では、中村児太郎、市川九團次、大谷廣松らによって、『妹背山婦女庭訓』『乗合船恵方万歳』の二つの演目が上演された。好評につき、第二回が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響に鑑み、残念ながら全公演が中止となった。しかし、コロナ禍ではあるが、その土地の多くの若い世代にも歌舞伎の魅力を繋いでいこうという考えから仕切り直しと言える、次回の公演が東京・観世能楽堂、神奈川・横浜能楽堂ほか各地で開催される。今作の出演者は、第一回にも出演した中村児太郎と、初参加となる中村隼人である。そして、中村隼人と中村児太郎が上演演目『二人椀久』の椀屋久兵衛と遊女の松山太夫にそれぞれ扮した「いぶき、特別公演」の本ビジュアルが解禁となった。今回の本ビジュアルは世界的写真家のレスリー・キー氏が撮影したものである。勇ましく、美しく、儚く、そして何より次世代を担う若い二人の瑞々しさをも感じ取れるような仕上がりが印象的なビジュアルとなった。撮影を担当したレスリー・キー氏より、コメントが到着。写真家レスリー・キーコメント「日本の伝統文化である歌舞伎とコラボレーションできた事は、私の日本での約30年間のフォトグラファー人生の中で、最も特別な出来事のひとつになりました。この企画に参加できた事をとても光栄に思います。これからも海外の地から歌舞伎の世界を全力で応援していきます。観にきて頂いたお客様には、ぜひ私の撮影したビジュアルと共に、この素晴らしい舞台を楽しんでいただきたいです。」演目は『雨の五郎』『藤娘』『二人椀久』の三つ。『雨の五郎』は、春雨の夜、蛇の目の傘を差した曽我五郎が大磯の廓の遊女・化粧坂の少将のもとへ向かう道中を描いたお話。亡き父のために敵討を誓って勇壮さを見せる反面、恋仲である少将からの文を手にした姿からは和事風の柔らかみを感じさせる。『藤娘』は、藤の精が愛らしい娘の姿で現れ、移り気な男心を名所“近江八景”になぞらえて踊り、恋心を艶やかに表現する物語。『二人椀久』は、大阪の豪商・椀屋久兵衛が遊女の松山太夫に入れ上げて放蕩の限りを尽くし、周りの者から座敷牢に閉じ込められてしまう。いつの間にか牢を抜け出し、さまよい歩く久兵衛は松山と再会するが、それは全て幻だったという幻想的な逢瀬が描かれている。趣の異なる三つの演目、そして二人の息の合った舞踊など、お見逃しなく。公演の詳細は公式サイト( )にて。【公演概要】いぶき、特別公演〈演目〉一、『雨の五郎』長唄囃子連中中村隼人二、『藤娘』長唄囃子連中中村児太郎三、『二人椀久』長唄囃子連中中村児太郎中村隼人主な日時・会場:東京公演2022年6月1日(水)観世能楽堂 ①12:00開演②15:00開演横浜公演2022年6月4日(土)横浜能楽堂 ①12:00開演②15:00開演チケット: 一般発売 2022年3月26日(土)10:00〜全席指定7,500円(税込)※未就学児童の入場はご遠慮ください。★レスリー・キー監修公演パンフレット付き★※お一人様に一部ずつパンフレットが付きます。 当日会場にてお渡し致します。その他、上演日程(お問い合わせ先などの詳細はホームページでご確認ください)千葉 6月3日(金)成田市文化芸術センター スカイタウンホール石川6月11日(土)こまつ芸術劇場うらら 大ホール京都6月17日(金)京都・観世会館愛知6月18日(土)名古屋能楽堂大阪6月19日(日)大槻能楽堂郡山6月21日(火)けんしん郡山文化センター中ホール熊本6月25日(土)八千代座福岡6月26日(日)大濠公園能楽堂<ご来場のお客様へ>本公演は新型コロナウイルス感染拡大予防のため、できる限りの対策を講じた上で開催いたします。ご不便をおかけすることもございますが、安全に公演をお楽しみいただくため、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。今後の感染拡大の状況によって緩和される場合がございますので、感染予防対策が変更になる場合がございます。最新情報は公式HP( をご確認ください。制作: 三響会企画 制作協力:全栄企画株式会社 / 株式会社ちあふる 協力:松竹株式会社総合問合せ:Zen-A [ゼンエイ] TEL: 03-3538-2300 (平日11:00~19:00) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月25日2月3日の節分。東京都内の大本山増上寺で行われた豆まきに、中村玉緒(82)が参加していた。コロナ禍のなかでも、艶やかな赤紫の羽織はかま姿で、はつらつとした笑顔をのぞかせていた。玉緒は昨年、健康の秘訣をこう語っている。《麻雀も昔から好きで。指先を使うとボケ防止になると言いますしね。私はスロットのレバーは右手で操作する、麻雀牌は左手で取る……つまり全身運動になっているわけで(笑)。これが健康の秘訣だと思っています》(『婦人公論』2021年12月14日号)1997年に夫・勝新太郎さん(享年65)に先立たれ、残された借金は14億円。それを、玉緒がバラエティ番組などの仕事をこなして完済。波瀾万丈の人生を歩んできたが、昨年にはインスタグラムやYouTubeチャンネルも開設した。仕事に趣味にと、充実した毎日を送っているようだ。そんな玉緒だが、じつは長女のAさん(59)が“電撃再婚”をしていたというのだ──。「Aさんは、1986年に一般男性と結婚し、一時は北海道に居を移していたのですが、1年ほどで離婚しています。Aさんはかつて女優として活動したこともありますが、その後は玉緒さんのマネージャーや個人事務所の社長を務め、裏方に徹してきました。今回再婚したBさんとは、かれこれ20年以上交際し、内縁関係にありました。そんな2人が、最近籍を入れたのです」(中村家に近い芸能プロ関係者)2月上旬のある夕方、自宅マンションを訪ねると、AさんとBさんが帰宅してきた。──『女性自身』です。「はい……」(Aさん)――入籍されたと聞きました。「あぁ……いや、すみません。ちょっとそういうことは……」(Bさん)そう答えると、それ以上記者の問いかけに応じることなく、無言でマンションに入っていった。Bさんは、いったいどんな人物なのか──。「彼は、玉緒さんの元運転手です。もともとは、玉緒さんの麻雀仲間で、麻雀で生計を立てていたこともあるとか。その縁で、玉緒さんの身の回りの世話をするようになっていきました。そのころにはすでにAさんも玉緒さんの事務所で働いていましたから、顔を合わせる機会も多かったわけです。AさんとBさんは同世代ということもあって、しだいに関係を深めていったと聞いています」(玉緒母娘の知人)しかし、Bさんとの交際期間が長くなるにつれ、徐々に母娘の関係も変化していった。■離れていく娘……息子の死が溝を深めた「玉緒さんの友人だったとはいえ、Bさんは周りから見ると、“何の仕事をしているのかよくわからない人”というのが、正直な印象でした。さらに交際が始まってからは、BさんはとにかくAさんの言うことには“絶対服従”の状態。なんでも彼女のやりたいようにさせていましたからね。そんなBさんに対して、Aさんはどんどん信頼を寄せるようになります。そうやってBさんが雇い主の玉緒さんよりもAさんを優先するようになっていったことで、この2人と玉緒さんの間には、少しずつ溝ができるようになっていったんです」(前出・知人)とはいえ、娘の慶事に玉緒もさぞ喜ぶかと思いきや──。玉緒母娘の間には、穏やかではない事情がほかにもある。それは、本誌が昨年10月12日発売号で報じた、玉緒の“家出独居”だ。「長年、同じマンションの別々の部屋という“一つ屋根の下”で、暮らしていたのですが、玉緒さんがそこから離れた別のマンションに1人で引っ越してしまったのです」(前出・芸能プロ関係者)本誌が昨年10月にAさんを直撃した際、《本人(玉緒)が越したがったから、『どうぞ』と……。別に何もないです》と、淡々とした口調で別居を認めている。ずっと二人三脚でやってきた母娘に生じた亀裂──。決定的になったのは、2019年11月の息子・鴈龍さん(享年55)の死だった。「役者として成功をつかめなかった鴈龍さんを、玉緒さんは長年経済的に援助してきましたが2017年ごろにそれをやめる決断を下しました。この決断にAさんは納得のいかないところがあったそうです。その後、鴈龍さんは一人で亡くなってしまって……。母娘の間に言い争いが増えるようになっていったのは、鴈龍さんの死後です。2020年秋にはAさんが事務所社長を退任、玉緒さんが代わりに社長になりました。昨年春にはAさんが住んでいるマンションのローンの返済も終わり、話し合いの結果、玉緒さんが出ていくことになったのです」(前出・知人)今回のAさんの再婚によって、“母娘のバトル”が再燃する兆しがあるという──。「玉緒さん本人が所有する不動産や現金はそこまで多くありません。しかし、勝さんの肖像権や出演してきた数多くの映像作品の権利などを個人事務所で管理していて、一定の収入を生んでいます。こうした“勝新の遺産”は、玉緒さんが亡くなれば、AさんとBさん夫妻に受け継がれます。自分の死後に2人が『勝新太郎』の名前を使って仕事をすることになることを、玉緒さんは苦々しく思っているようです」(前出・芸能プロ関係者)「夫の遺産は渡さない」という感情が渦巻く一方で、前出の『婦人公論』のインタビューでは、玉緒は家族への思いを語っていた。《思い出はいつも優しく心に寄り添ってくれるんです。2人の子どもに恵まれ、家族4人でいろいろなところへ行きました。(中略)思い出が与えてくれる、生きる力というのがあるんですよ》天国の勝さんと鴈龍さんも、玉緒とAさんの一日も早い“雪解け”を願っているはずだが──。
2022年02月08日今年で17年目を迎える中村屋一門恒例の全国巡業公演。歌舞伎俳優の中村勘九郎、中村七之助がリモート会見で見どころを語った。2022年春は『春暁特別公演』に加え、勘太郎、長三郎の子役を交えた『陽春特別公演』の2公演を上演する。生の歌舞伎の楽しさに触れ「元気になってお帰りいただきたい」と声を揃えるふたり。歌舞伎のいろはを解く「歌舞伎塾」や素顔が垣間見られる人気の「トークコーナー」を交えた構成で、演目にも趣向を凝らす。「中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2022」「中村勘九郎 中村七之助 中村勘太郎 中村長三郎 陽春特別公演2022」チケット情報『春暁特別公演』で勘九郎はお家芸「高坏(たかつき)」に出演する。花見の席で大名から高坏を買うよう命じられた次郎冠者(勘九郎)。しかし、それが何か分からず「高坏買いましょう」と声を張り上げて歩き出すと、そこへ高足売が現れて……。下駄でタップという趣向が楽しい軽妙洒脱な舞踊劇だ。「祖父の十七代目中村勘三郎が今の演出、振りにしたもので、中村屋にとっても大切な演目のひとつ。華やかな作品でお花見気分を味わって」と勘九郎が陽気に盛り上げる。七之助が勤めるのは心中物「隅田川千種濡事(すみだがわちぐさのぬれごと)」。四世鶴屋南北作「於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)」(通称「お染の七役」)の大詰めを長唄の舞踊劇に仕立てたオリジナル演目で、七之助はお染、久松、お光、土手のお六の4役を踊る。「歌舞伎のエンターテインメント性を生でご覧いただける絶好の機会」であると同時に、男女の演じ分けや早替りなど役者、七之助の魅力を存分に堪能できる。続く『陽春特別公演』は勘太郎、長三郎の幼い兄弟が清元で踊る「玉兎」で幕が開く。息子の成長を見守る勘九郎は「何より芝居好きなのが嬉しい」と目を細める。ふたりともすでに踊りは入っているが、「今回はひとりで踊るものをふたり用に変える構成」につき、ブラッシュアップした内容でお届けする。また、今公演では勘太郎、長三郎がイラストを担当した手ぬぐいなどの公演記念グッズを初めて販売することも明かされた。打って変わり、勘九郎と七之助は清元を代表する名作怪談舞踊劇「かさね」を。腰元かさね(七之助)が最愛の与右衛門(勘九郎)に鎌で殺されたことに始まる因果因縁の物語。「男女のドロドロした部分や清元の名文句、名調子、その美しさも見せる。現代の女性にもドラマティックに観ていただけます」と勘九郎。最終的には顔が醜くなり足が折れどん底に突き落とされるかさね。七之助は「女性としてすべてが崩れる様を見せられたら」と語り、踊りでは勘九郎と阿吽の呼吸で魅了する。「互いが磁石のようにべったり引っ付いたり、拒絶し合ったり関係性にメリハリを付けるのが効果的で、そこが踊りの面白さ、深さになってくる。『玉兎』とはガラッと違う踊りを楽しんでいただきたい」とアピールした。『春暁特別公演』は3月6日(日)から26日(土)まで奈良、滋賀、兵庫ほか全国16か所にて、続く『陽春特別公演』は3月30日(水)から4月4日(月)まで大阪・フェニーチェ堺大ホールほか全国5か所にて。チケットは両公演、1月15日(土)10時よりプリセールを実施。取材・文:石橋法子
2022年01月14日批判のなか開催された東京オリンピック、次々現れる新型コロナウイルスの変異株、大谷翔平が大リーグで日本人2人目となるMVPを獲得するなど、これまでになく激動の年だった2021年。芸能界でも衝撃的な事件が次々と起こっていた――。本誌が目撃してきた数々のスクープのなかでも、特に反響が多かったものを改めて紹介したい。今年5月に本誌が報じた、最愛の長女が体調を崩したことにともない中村玉緒が始めていた“逆介護”生活。同じマンションの別室に住み、長女を支える玉緒だったが生活に変化が。実は“同居”を解消し、1人で暮らし始めていたというのだ。長女を残して家を飛び出した玉緒に一体なにが――(以下、2021年10月26日号掲載記事)※年齢は掲載当時のママ9月下旬の朝9時すぎ。東京都内の高級住宅地にある瀟洒なマンションから、中村玉緒(82)が姿を現した。淡い秋色のジャケットにシックなパンツというファッションは年齢を感じさせない。外には女性マネージャーが迎えに来ており、仕事に出かけるようだった。「じつは最近、玉緒さんはこれまで住んでいた都心のタワーマンションから引っ越して、一人暮らしを始めたのです」(中村家の知人)これまで玉緒は、かつて付き人も務めていた長女・Aさん(58)と、部屋こそ違うものの、同じマンションで暮らしていたはずだった。しかし、その同居が解消され、82歳にして“家出独居”とあっては穏やかではないーー。「以前はマンションの上階にAさんが住み、下のほうの階に玉緒さんが住んでいました。仕事があれば一緒に出かけていましたし、母娘にとって理想的な“スープの冷めない”距離だったわけです。そんな関係だったのに、わざわざ転居したということで、当然周囲も母娘関係に変化があったのかと、心配する声が上がっていたのです」(前出・中村家の知人)長女のAさんは、かつては女優として活躍していたが、のちに玉緒の個人事務所の社長にも就き、長年裏方に徹してきた。しかし、本誌2021年5月25日号で、Aさんが昨秋から体調を崩して事務所社長を退任し、車いす生活を余儀なくされていたことを報じた。母である玉緒が、彼女を“逆介護”する状態になっていてーー。「Aさんの代わりに玉緒さんが個人事務所の社長に就いたのです。かつては、Aさんのほかに長男の鴈龍さん(享年55)もいましたが、2019年に亡くなってからは、母娘2人きり。今では、玉緒さんがお一人で事務所を切り盛りして、仕事を続けている状態になっています」(別の中村家の知人)冒頭、出かける中村に、別居に至った経緯を聞こうと、本誌記者は玉緒に声をかけた。彼女は「ありがとうございます」とポツリと話すだけで、ほかに何も答えることはなかったーー。■鴈龍さんの死を契機に、母娘の関係が……老いた親と子が、急に別れて住み始めるケースは、「かなり珍しい」と話すのは、ライターで老年学研究者の島影真奈美さんだ。「高齢の親子が別々に暮らすこと自体はよくありますし、一人暮らしの高齢者も、年々増えています。しかし82歳の方が、子供と長年同居していたのに、急に一人暮らしを始めるというケースは、あまり聞いたことがありません。玉緒さんは80代前半ですが、この年代の女性で介護が必要とされるのは、だいたい2割強。肉体的にまだまだ元気な方も多いです。娘のAさんの体調が悪くて“逆介護”だったのなら、母親である玉緒さんのほうが『もう背負いきれない……』と判断して、母娘が離れたのかもしれませんが……」玉緒は、1962年に勝新太郎さんと結婚。夫の倒産劇や大麻事件など多くの騒動にもめげずに、Aさんと鴈龍さんを育て上げた。だが2年前、鴈龍さんは暮らしていた名古屋の部屋で、急性心不全のため「孤独死」するーー。「玉緒さんにとって、息子・鴈龍さんを一人前の俳優にすることは長年の悲願でした。制作サイドに頭を下げて回り、バラエティ番組や舞台に一緒に出演させるなど、心を砕いてきました。でも、鴈龍さんはなかなか役者として成功をつかめず、晩年は仕事もなく、経済的にも玉緒さんの援助に頼り切りになっていた。2017年ごろに、玉緒さんは援助をやめたのです。悲劇はその後に起こりました。援助の打ち切りについては玉緒さんとAさんに温度差がありました。鴈龍さんがそのまま亡くなってしまったことが、Aさんとの母娘関係に不協和音を生んだのかもしれません。鴈龍さんの死後、母娘の間で意見や感情の食い違いが見られるようになり、言い争いなどが増えるようになったのです。ちょうど春にも、Aさんが住むマンションのローン返済も終えていたところでした。そして2人で話し合い、玉緒さんが家を出るという結論になったと……」(前出・別の中村家の知人)■長女は直撃に「本人が越したがったから」10月上旬のある昼時に本誌記者は、Aさんが一人残って住んでいる都心のマンションから出てきたところを直撃した。ーー今、玉緒さんとは別々に暮らしていますね?「はい」ーー公私ともに支え合ってこられましたが、別々に住む理由ができたのでしょうか?「いや、別に。まったく何もないです。普通の生活と変わらず……」ーーでは、なぜ玉緒さんは引っ越したのでしょうか?「本人(玉緒)が越したがったから、『どうぞ』と……。別に何もないです」ーー鴈龍さんが亡くなってから、母娘で気持ちのすれ違いがあったのではないでしょうか?「いやいやいや。ないです」ーーでも、暮らしは別々に?「そうです」ーー今でも玉緒さんと連絡は取っていますか?「もちろん。不仲?全然全然」“不仲”は否定するものの、Aさんの口ぶりは、終始どこか淡々としたものだった。玉緒とAさん母娘の“別離の決断”は、「決して悪いことばかりでもない」と、島影さんは続ける。「もし仲たがいが原因ならば、別れて住むことは両者にとって精神衛生上好ましいという面もあります。お互いに適度な距離で付き合うことができ、親は親の、子どもは子どもの人生を全うできます。しかし今は元気でも、いずれ親の介護やサポートが必要になる可能性はあります。別に住んでいると、お互いのちょっとした生活や体調の変化にも、気づきにくくなってしまう。最悪のケースに陥らないよう、2人がほどほどに連絡を取り合っていればいいのですが……」夫や長男に続き、今度は娘・Aさんとも離れて、独りになった玉緒。母娘がもう一度、同じ屋根の下で暮らす日は来るのかーー。
2021年12月29日批判のなか開催された東京オリンピック、次々現れる新型コロナウイルスの変異株、大谷翔平が大リーグで日本人2人目となるMVPを獲得するなど、これまでになく激動の年だった2021年。芸能界でも衝撃的な事件が次々と起こっていたーー。本誌が目撃してきた数々のスクープのなかでも、特に反響が多かったものを改めて紹介したい。今年3月にYouTubeチャンネルを開設するなど、80代となっても新しい分野への挑戦を続ける中村玉緒。しかしその裏でまさかの事態に直面していた。事務所社長を務める娘が車いす生活を送っていたのだーー(以下、2021年5月25日号掲載記事)※年齢は掲載当時のママ「私の部屋に(現れて)……、『お兄ちゃん、何しているの?』と言ったら、ファーと私の部屋から消えたんですよ」兄・坂田藤十郎さん(享年88)との別れについてそう語ったのは中村玉緒(81)。テレビ局関係者は次のように語る。「3月に出演した『徹子の部屋』(テレビ朝日系)で、初めて実兄の逝去について胸中を明かしたのです。玉緒さんによれば亡くなった日に、藤十郎さんの霊魂が会いに来てくれたそうです」坂田藤十郎さんが亡くなったのは昨年11月12日のこと。だが玉緒にとって“肉親の悲劇”はそれだけではなかった。その数日後に長女・Aさん(58)が体調不良のために玉緒の個人事務所の代表取締役を辞任したのだ。玉緒の古くからの知人によれば、「玉緒さんが個人事務所を設立したのは’00年。強烈な天然キャラクターにより、バラエティ番組の人気者になった後のことです。長女・Aさんは10年以上も社長を務め、玉緒さんを公私ともに支えてきました。しかし病気のために歩行も困難になり、社長を退任せざるをえなくなったのです。そのため代表取締役には81歳の玉緒さんが就任しました。役員は玉緒さん、Aさん、そして長男の鴈龍さんという家族経営の会社でしたが、鴈龍さんも2年前に亡くなっています。振り返ってみると、玉緒さんの半生は“家族の不幸やトラブル”に翻弄され続けていますね……」■玉緒の波瀾万丈な家族…勝新の借金、長男が孤独死梨園の名門の出身で、お嬢さま女優として人気を博していた玉緒が、勝新太郎さん(享年65)と結婚したのは’62年。2人の間にはAさんと鴈龍さんが生まれている。前出の知人が語るように、勝さんとの結婚生活は波瀾万丈だった。玉緒自身はインタビューで、次のように語っている。《ときどき、「なんで離婚しなかったんですか?」と聞かれます。倒産、莫大な借金、大麻事件、そのほかにもあまりにも大きな出来事が次から次へと起きるので、その日その日、目の前のことを解決するだけで精いっぱい。離婚する暇がなかったんです。本当に、どういうはずみで離婚したらいいのかわからない感じでした》(『婦人公論』’14年6月22日号)’97年に勝さんが、下咽頭がんで逝去した後は、14億円という借金が残されたが、バラエティ番組出演や、プロデュースした着物の販売などで完済したという。「玉緒さんの家族への愛情深さはよく知られています。亡くなった勝さんについては“生まれ変わってもあの人といっしょになりたい”と言っています。また’82年に長女と長男が大麻の密売で逮捕された際にも『罪は憎くても子供たちのことは憎めない』と語っていたそうです」(芸能関係者)■事務所社長の長女が体調崩し、車いす生活に…しかし前述のようにインタビューで“大きな出来事が次々に起きた夫との半生”について振り返ったその後も、安息の日々は訪れなかったのだ。前出の知人はこう語る。「玉緒さんにとって息子・鴈龍さんを一人前の俳優にすることは長年の悲願でした。バラエティ番組で共演したり、自分の出演する舞台のプロデューサーに頼み込んで、鴈龍さんにも役をもらってあげたりしていたのです。しかし80歳という年齢も近づくなかで玉緒さんも苦渋の決断を下さざるをえませんでした。『私が面倒を見ている限り、あの子が立ち直ることはない』と考え、経済的援助を打ち切ったのは’17年ごろと聞いています。しかし、その2年後の’19年に鴈龍さんが急性心不全で亡くなってしまいました。当時、鴈龍さんは名古屋で一人暮らしをしており、連絡が取れないことを不審に思った友人が部屋を訪れ、亡きがらを発見したそうです。溺愛していた息子に先立たれてしまったことは、玉緒さんにとっては、勝さんと死別したとき以上の打撃でした。そんな傷心の日々を送る玉緒さんを近くで支えていたのが、母一人子一人になったAさんだったのですが……」玉緒とAさんは、東京都心のタワーマンションのなかの別々の部屋で暮らしている。’19年に本誌は、鴈龍さんとの絶縁問題について玉緒に取材を試みた。その際に事務所社長として、そして娘として、Aさんが玉緒に代わって毅然として記者に対応する姿も印象的だった。「お父さんに似たのでしょうね。Aさんは勝さんのように豪放磊落で、ふくよかです。かつては女優として活動しており、勝さんの主演ドラマなどにも出演していましたが、ある時期から母・玉緒さんの付き人や個人事務所の社長として裏方に徹するようになりました。玉緒さんと同じように、かなり話し好きなので、明石家さんまさんが“あの2人(玉緒とAさん)の前では俺も黙る”と言っていたというエピソードもあるほどです」(前出・芸能関係者)しかし、そのAさんの体調が悪化したのは昨年秋ごろのことだったという。前出の知人が続ける。「車いす生活となり、事務所の社長は退任することになりました。Aさんは独身で子供もいません。81歳の玉緒さんが、逆に娘さんの“介護”をしなければならなくなってしまったのです」今年5月、本誌はAさんが自宅マンションから外出する姿を目撃した。この日はエントランスからタクシーに乗り込むだけだったためか、車いすは使用していなかったが、足をひきずるようにしてゆっくりゆっくりと進む姿は、かなりつらそうだった。靴を履くこともままならないのか、サンダルを履いていた……。■所属事務所も体調不良を認める玉緒の個人事務所に問い合わせたところ、担当者は次のように答えた。「Aさんが昨年秋に社長を退任したのは事実です。健康問題やコロナ禍の影響もありました。歩行が大変?そうですね……、しかし具体的な病名は申し上げられません」現代の日本では、ひきこもりのために働かない50代の子供を80代前後の親が養う、「8050問題」が深刻化している。ひきこもりではなかったにせよ、長男・鴈龍さんが働こうとしていなかったため、かつて同じような問題に直面していた玉緒。その長男の逝去から2年、再び子供をサポートする事態が生じた。現在Aさんの自宅マンションのローンもまだ残っており、玉緒も仕事を辞められる状況にはないようだ。長女に代わり、個人事務所の社長に就任しただけではなく、新しい仕事にも挑戦している。「この数年は映画やドラマへの出演はありませんが、今年3月にはYouTubeチャンネル『中村玉緒の今日のことは今日で忘れる』を開設しました。5月10日時点で8本の動画を配信しています。81歳という年齢を考えれば、かなりハイペースと言えるのではないでしょうか」(前出・芸能関係者)中村玉緒が“家族の悩み”から解放される日はいつくるのだろうかーー。
2021年12月25日9月下旬の朝9時すぎ。東京都内の高級住宅地にある瀟洒なマンションから、中村玉緒(82)が姿を現した。淡い秋色のジャケットにシックなパンツというファッションは年齢を感じさせない。外には女性マネージャーが迎えに来ており、仕事に出かけるようだった。「じつは最近、玉緒さんはこれまで住んでいた都心のタワーマンションから引っ越して、一人暮らしを始めたのです」(中村家の知人)これまで玉緒は、かつて付き人も務めていた長女・Aさん(58)と、部屋こそ違うものの、同じマンションで暮らしていたはずだった。しかし、その同居が解消され、82歳にして“家出独居”とあっては穏やかではないーー。「以前はマンションの上階にAさんが住み、下のほうの階に玉緒さんが住んでいました。仕事があれば一緒に出かけていましたし、母娘にとって理想的な“スープの冷めない”距離だったわけです。そんな関係だったのに、わざわざ転居したということで、当然周囲も母娘関係に変化があったのかと、心配する声が上がっていたのです」(前出・中村家の知人)長女のAさんは、かつては女優として活躍していたが、のちに玉緒の個人事務所の社長にも就き、長年裏方に徹してきた。しかし、本誌2021年5月25日号で、Aさんが昨秋から体調を崩して事務所社長を退任し、車いす生活を余儀なくされていたことを報じた。母である玉緒が、彼女を“逆介護”する状態になっていてーー。「Aさんの代わりに玉緒さんが個人事務所の社長に就いたのです。かつては、Aさんのほかに長男の鴈龍さん(享年55)もいましたが、2019年に亡くなってからは、母娘2人きり。今では、玉緒さんがお一人で事務所を切り盛りして、仕事を続けている状態になっています」(別の中村家の知人)冒頭、出かける中村に、別居に至った経緯を聞こうと、本誌記者は玉緒に声をかけた。彼女は「ありがとうございます」とポツリと話すだけで、ほかに何も答えることはなかったーー。■鴈龍さんの死を契機に、母娘の関係が……老いた親と子が、急に別れて住み始めるケースは、「かなり珍しい」と話すのは、ライターで老年学研究者の島影真奈美さんだ。「高齢の親子が別々に暮らすこと自体はよくありますし、一人暮らしの高齢者も、年々増えています。しかし82歳の方が、子供と長年同居していたのに、急に一人暮らしを始めるというケースは、あまり聞いたことがありません。玉緒さんは80代前半ですが、この年代の女性で介護が必要とされるのは、だいたい2割強。肉体的にまだまだ元気な方も多いです。娘のAさんの体調が悪くて“逆介護”だったのなら、母親である玉緒さんのほうが『もう背負いきれない……』と判断して、母娘が離れたのかもしれませんが……」玉緒は、1962年に勝新太郎さんと結婚。夫の倒産劇や大麻事件など多くの騒動にもめげずに、Aさんと鴈龍さんを育て上げた。だが2年前、鴈龍さんは暮らしていた名古屋の部屋で、急性心不全のため「孤独死」するーー。「玉緒さんにとって、息子・鴈龍さんを一人前の俳優にすることは長年の悲願でした。制作サイドに頭を下げて回り、バラエティ番組や舞台に一緒に出演させるなど、心を砕いてきました。でも、鴈龍さんはなかなか役者として成功をつかめず、晩年は仕事もなく、経済的にも玉緒さんの援助に頼り切りになっていた。2017年ごろに、玉緒さんは援助をやめたのです。悲劇はその後に起こりました。援助の打ち切りについては玉緒さんとAさんに温度差がありました。鴈龍さんがそのまま亡くなってしまったことが、Aさんとの母娘関係に不協和音を生んだのかもしれません。鴈龍さんの死後、母娘の間で意見や感情の食い違いが見られるようになり、言い争いなどが増えるようになったのです。ちょうど春にも、Aさんが住むマンションのローン返済も終えていたところでした。そして2人で話し合い、玉緒さんが家を出るという結論になったと……」(前出・別の中村家の知人)■長女は直撃に「本人が越したがったから」10月上旬のある昼時に本誌記者は、Aさんが一人残って住んでいる都心のマンションから出てきたところを直撃した。ーー今、玉緒さんとは別々に暮らしていますね?「はい」ーー公私ともに支え合ってこられましたが、別々に住む理由ができたのでしょうか?「いや、別に。まったく何もないです。普通の生活と変わらず……」ーーでは、なぜ玉緒さんは引っ越したのでしょうか?「本人(玉緒)が越したがったから、『どうぞ』と……。別に何もないです」ーー鴈龍さんが亡くなってから、母娘で気持ちのすれ違いがあったのではないでしょうか?「いやいやいや。ないです」ーーでも、暮らしは別々に?「そうです」ーー今でも玉緒さんと連絡は取っていますか?「もちろん。不仲?全然全然」“不仲”は否定するものの、Aさんの口ぶりは、終始どこか淡々としたものだった。玉緒とAさん母娘の“別離の決断”は、「決して悪いことばかりでもない」と、島影さんは続ける。「もし仲たがいが原因ならば、別れて住むことは両者にとって精神衛生上好ましいという面もあります。お互いに適度な距離で付き合うことができ、親は親の、子どもは子どもの人生を全うできます。しかし今は元気でも、いずれ親の介護やサポートが必要になる可能性はあります。別に住んでいると、お互いのちょっとした生活や体調の変化にも、気づきにくくなってしまう。最悪のケースに陥らないよう、2人がほどほどに連絡を取り合っていればいいのですが……」夫や長男に続き、今度は娘・Aさんとも離れて、独りになった玉緒。母娘がもう一度、同じ屋根の下で暮らす日は来るのかーー。
2021年10月13日歌舞伎俳優の中村勘九郎、中村七之助が9月24日、オンライン発表会見を行い、TBS赤坂ACTシアターで上演されるTBS開局70周年記念「赤坂大歌舞伎」(11月11日~)への意気込みを語った。十八代目中村勘三郎が2008年にスタートさせた名物シリーズ「赤坂大歌舞伎」。2013年からは中村勘九郎、中村七之助兄弟が亡き父の遺志を継ぎ、公演を重ねてきたが、昨年5月に予定されていた6回目の上演は、コロナ禍の影響で中止を余儀なくされ、演目も新たに今秋の上演が改めて決定した。今回上演される演目は『廓噺山名屋浦里(さとのうわさやまなやうらざと』、『越後獅子(えちごじし)』、『宵赤坂俄廓景色(よいのあかさかにわかのさとげしき)』の3作。『廓噺山名屋浦里』は笑福亭鶴瓶の落語をもとに、「この落語を歌舞伎にしたい」と熱望した勘九郎が七之助らとともに舞台化し、今回が5年ぶりの再上演となる。勘九郎は初演を振り返り、「ラストは大団円というより、美しさと幻想の中で終わるので、カーテンコールが起こる演目ではないが、実際にはカーテンコールが起こって、拍手も鳴りやまなかった。鶴瓶さんとタモリさんがいらっしゃっていて、おふたりも舞台にあがって一緒にご挨拶してくださった」としみじみ。昨年の中止については「あとは稽古に入るだけという段階だったので、とても残念でしたし、悔しい思いをした。去年の分も今年にかけている」と闘志を燃やしていた。七之助も「花魁浦里は女形の後輩に人気があって、終わった後、ここぞとばかりに『やりたい、やりたい』とみんな楽屋にやって来た」と初演での印象的なエピソードを回想。「女形は一生懸命汗水たらしても、途中で出なくなって幕切れもあるが、花魁浦里はとってもメインで、いろんな色を見せながら、最後まで残るので“得”なんですよね(笑)」とやりがいを熱弁していた。『越後獅子』は長唄にのせて、手おどり、足拍子、布さらしと、様々な踊りの表現を披露。舞台を締めくくる『宵赤坂俄廓景色』は、赤坂がかつて花街だった時代を想起させるような華やかな作品で、勘九郎の長男・勘太郎、次男・長三郎が初登場することも話題を集める。勘九郎は「父が遺してくれたものですし、僕としても出てほしい思いがある」といい、「大人になって、どれくらい覚えているかはわかりませんが、『出た』という記憶や劇場の空気を味わうのと、そうでないかは全然違いますから、ありがたいですね。堂々と踊ってほしい」と目を細めていた。劇場は大規模な改修工事に入ることが決定しており、その大きな節目の作品として「赤坂大歌舞伎」が華を添える形になる。加えて、コロナ禍での上演となるが、勘九郎は「まだ探り探りの状況が続くと思うが、お客様が満席になっている風景を子どもたちに伝えたいですね」と希望を示し、「以前の熱狂を味わえる日は来ると思うので、需要がある役者として、需要がある作品を積極的にやっていきたいです」と決意を新たにしていた。チケット発売は9月25日(土)より。取材・文:内田涼▼公演概要TBS開局70周年記念「赤坂大歌舞伎」日程:2021年11月11日(木)~11月26日(金)会場:TBS赤坂ACTシアター(東京都港区赤坂5-3-2 赤坂サカス内)一、『廓噺山名屋浦里』出演:中村勘九郎 中村七之助 中村虎之介 中村鶴松 片岡亀蔵 中村扇雀原作:くまざわあかね脚本:小佐田定雄演出:今井豊茂美術:中嶋正留二、『越後獅子』長唄囃子連中出演:中村勘太郎『宵赤坂俄廓景色』長唄囃子連中出演:中村勘九郎 中村七之助 中村虎之介 中村長三郎 中村鶴松 片岡亀蔵 中村扇雀
2021年09月24日中村勘九郎、中村七之助を中心に、中村屋一門が2005年より毎年行う全国巡業公演『錦秋特別公演』が10月より全国15カ所で開催される。昨年はコロナ禍によりやむなく中止。今年の巡業は中村勘太郎、中村長三郎が初めて参加した春公演に次いで2度目となる。「昨年伺えなかった土地に春と秋、2回に分けて伺えるのがうれしい」と勘九郎。七之助は「待っていてくださる方がいることがありがたい。春公演ではたくさんの拍手に、役者は居てもいいんだと思えた」と振り返る。それぞれ感謝の思いを胸に、合同取材会で秋公演への想いを語った。「中村勘九郎 中村七之助 錦秋特別公演 2021」チケット情報演目は『浦島』『甦大宝春日龍神(よみがえるたいほうかすがりゅうじん)』『トークコーナー』の全3つ。昔ばなしの後日談を舞踊化した『浦島』は成長株の鶴松が勤める。勘九郎は「歌舞伎を初めて観る方にはストーリー性も分かりやすく曲調も華やか。二枚扇というお扇子を使って踊るテクニカルな踊りは目にも楽しい」と解説。生前、父である中村勘三郎(18代目)が勘九郎の浦島をひどく気に入っていたと言い「鶴松にもしっかり継承できれば」と語る。『甦大宝春日龍神』は春日大社「第六十次式年造替記念」として2014年に創作された奉納舞踊。前半は春日の野の四季折々の素晴らしさを芝居仕立てで踊り、後半は龍神、龍女が荒々しく舞い踊る。「神がかったものに触れることによって、神秘的な思いになっていただければ」と勘九郎。七之助も奉納当日に、龍神の存在を感じるような出来事があったと明かす。「水の神様なので当日は雨だろうと話していたら、踊っている間は降らなかったのに踊り終えた瞬間に土砂降りの雨が降ってきた。野外だったので、兄と二人で『願いが通じたね』と。そういう摩訶不思議な現象が起こったりする。今回はとくに世の中が平穏無事であることを強く思いながら踊りたい」。最後の「トークコーナー」はスーツ姿の2人が等身大の素顔を垣間見せる人気コーナー。2年ほど前から定番だった七之助への結婚に関する質問がパタリと止んだ。「お客様も諦めたのかな」と勘九郎。当の本人は、結婚願望はないと言うが「こればっかりは分からないですよね。理想? 考えたこともないですけど、芝居が好きってことかな。同じものを楽しめる人だったらいいなと思います」。芝居は「心の栄養」とは勘九郎。「辛い状況が続くなかで、歌舞伎という非現実の世界へ飛び込むことによって、少しでもお客様を癒すことができればうれしい。感染対策を徹底して安心安全にご覧いただくというのが私たちの想いです」。七之助も「舞台で得た感動を明日への希望につなげていただければ幸いですし、僕らがやる意味もそこにある」と決意を語った。公演は、10月5日(火)東京・品川きゅりあん大ホールを皮切りに、全国を巡演。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2021年09月01日江戸時代の伝説の歌舞伎役者・初代 中村仲蔵の下克上物語を、忠臣蔵を軸にドラマ化した「忠臣蔵狂詩曲 No.5 中村仲蔵 出世階段」が今年12月に放送決定。主演は中村勘九郎が務め、上白石萌音、中村七之助、尾上松也、藤原竜也、段田安則、市村正親ら豪華キャストが共演する。落語や講談で人気の「中村仲蔵」は、初代 中村仲蔵(1736ー1790)が裸一貫からはい上がる実話をベースとした下克上物語。今回、その物語を国民的人気を誇る「忠臣蔵」を軸にドラマ化。大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」以来の映像作品主役となる勘九郎さんが、その傑出した身体表現力で天才俳優の一代記を演じる。また、もうひとつの主役ともいえるのが、江戸の芝居小屋。初代 中村勘三郎が興した中村座(猿若座)に始まるとされる芝居小屋は、江戸時代を通じて庶民最大の娯楽場となった。日の出から日没まで熱気に満ちていたという当時の芝居小屋を巨大セットで再現。小屋に生きる裏方や地方(歌舞伎音楽の演奏家)、稲荷町(いなりまち)と呼ばれた大部屋役者たちなど、芝居小屋を取り巻く人々も生き生きと描き、江戸歌舞伎の熱狂と魅力を伝えていく。超人気演目「仮名手本忠臣蔵」の五段目で、全く見せ場のない地味な役を割り当てられた仲蔵に一発大逆転はあるのか?厳しい階級制度で縛られた当時の歌舞伎界で、貧困やいじめに苦しみながらも、血の滲むような努力と才智でスターの座をつかんだ仲蔵の痛快な出世物語を、年末にエンターテインメント巨編として放送する。仲蔵の才能を見抜いて抜擢をする当時の大スター・四代目 市川團十郎、それを妬んで敵対する人気歌舞伎役者や座付き作者など、ひと癖もふた癖もある実在の江戸の演劇人たちを演じるのは現代の演劇界のオールスター。今回、勘九郎さんら5名のキャスト陣からコメントが到着した。中村勘九郎/初代 中村仲蔵 役「不思議な縁を感じます」中村仲蔵のことは父(十八代目中村勘三郎)が三代目仲蔵の伝記「手前味噌」に大変感銘を受け愛読していたので、よく聞いていました。仲蔵ゆかりの志賀山三番叟を踊ったこともあります。江戸時代、初代勘三郎が興した中村座に出演し、中村座を救った人でもあるので、その役を演じられることに不思議な縁を感じます。今回とても素晴らしい芝居小屋のセットに足を踏み入れ、思わず泣きました。持って帰りたい!仲蔵は差別を受け大変苦労した人ですが、芝居が好きという情熱に支えられていたと思います。「好き」こそ人を奮い立たせ、上達させ、信念を与えるものです。そんな情熱を感じていただけたら本望です。上白石萌音/仲蔵の妻・お岸 役「朗らかに務めたい」「令和元年版 怪談牡丹燈籠」以来、再び源(孝志)監督のもとでお芝居ができることが心底うれしいです。脚本はやはり本当に面白く、夢中で読んでしまいました。お岸は、こんな女房が家で待っていたら愉 しいだろうな、というような女性です。三味線と唄で仲蔵さんを癒やし、励まし、勇気づけられるよう、朗らかに務めたいと思います。これ以上ないほど豪華な出演者の皆様による「芝居」の真髄。もうすでに完成が待ち遠しいです。ぜひご期待ください。藤原竜也/謎の侍 役「もっと一緒に演っていたい」僕の撮影は2日間だけでしたが、内容の濃い2日間でした。勘九郎さんと空気を合わせて、芝居を作っていく感じがとても楽しかったです。「もっともっと一緒に演っていたいな」って思わせてくれるような人ですね。刀や傘のさばき方は非常に難しかったですが子供のころから厳しく作法を仕込まれている歌舞伎俳優さんから直接教えてもらえたのは貴重な経験でした。最初から最後まで楽しめる贅沢な作品になると思います。段田安則/狂言作者・金井三笑 役「演じがいがあります」勘九郎さんが仲蔵を演じられるのは、ピッタリだと思いますが、その仲蔵をいじめる狂言作者の役ということで演じがいがあります。今も昔も嫌味な演出家やプロデューサーはいて、大人の事情で配役が決まったりとかあったのでしょうね。みんな芝居が心底好きでそのためなら命がけというのも一緒でしょう。ヒエラルキーの厳しい世界で成り上がっていくサクセスストーリーですが、そうそう簡単に成功はさせませんよ。大きな障害として立ちはだかって仲蔵をいじめたいです。(笑)市村正親/四代目 市川團十郎(二代目 松本幸四郎)役「歌舞伎役者を演じられるのは役者人生のごほうび」歌舞伎は昔から演技の勉強のために拝見していました。勘三郎さん(十八代目)の芝居に感激してファンレターを送ったこともあります。今回歌舞伎役者を演じられるのは役者人生のごほうび。天国で勘三郎さんもびっくりしていることでしょう。歌舞伎は見るとやるとでは大違い!ミュージカルでも「歌いすぎるな、芝居しろ」と言いますが、歌舞伎独特の語調の心地よさを感じさせながら、ぐっと 芝居心を入れるのにはどうすればいいのか、悩みながら一生懸命演じています。ドラマ「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」は12月、NHK BSプレミアム・BS4Kにて前・後編放送(各89分)。(text:cinemacafe.net)
2021年07月20日繰り返される緊急事態宣言、コロナ禍終息の兆しが見えないなか開催に突き進む東京オリンピックなど、未だ混迷を極める2021年上半期。並行して芸能界でも数々の“事件”が――。本誌が目撃した“スクープ”から特に反響の大きかったものを今一度お届けしたい。19年に息子の鴈龍さん、昨年11月に兄の坂田藤十郎さんが亡くなり、娘と支え合いながら日々を生きる中村玉緒。しかし、そんな最愛の娘に試練が。病気により車椅子生活を送っているというのだ。そして、娘のたまに玉緒が選んだ道とは――(以下、2021年5月25日号掲載記事)※年齢は掲載当時のママ「私の部屋に(現れて)……、『お兄ちゃん、何しているの?』と言ったら、ファーと私の部屋から消えたんですよ」兄・坂田藤十郎さん(享年88)との別れについてそう語ったのは中村玉緒(81)。テレビ局関係者は次のように語る。「3月に出演した『徹子の部屋』(テレビ朝日系)で、初めて実兄の逝去について胸中を明かしたのです。玉緒さんによれば亡くなった日に、藤十郎さんの霊魂が会いに来てくれたそうです」坂田藤十郎さんが亡くなったのは昨年11月12日のこと。だが玉緒にとって“肉親の悲劇”はそれだけではなかった。その数日後に長女・Aさん(58)が体調不良のために玉緒の個人事務所の代表取締役を辞任したのだ。玉緒の古くからの知人によれば、「玉緒さんが個人事務所を設立したのは’00年。強烈な天然キャラクターにより、バラエティ番組の人気者になった後のことです。長女・Aさんは10年以上も社長を務め、玉緒さんを公私ともに支えてきました。しかし病気のために歩行も困難になり、社長を退任せざるをえなくなったのです。そのため代表取締役には81歳の玉緒さんが就任しました。役員は玉緒さん、Aさん、そして長男の鴈龍さんという家族経営の会社でしたが、鴈龍さんも2年前に亡くなっています。振り返ってみると、玉緒さんの半生は“家族の不幸やトラブル”に翻弄され続けていますね……」■玉緒の波瀾万丈な家族…勝新の借金、長男が孤独死梨園の名門の出身で、お嬢さま女優として人気を博していた玉緒が、勝新太郎さん(享年65)と結婚したのは’62年。2人の間にはAさんと鴈龍さんが生まれている。前出の知人が語るように、勝さんとの結婚生活は波瀾万丈だった。玉緒自身はインタビューで、次のように語っている。《ときどき、「なんで離婚しなかったんですか?」と聞かれます。倒産、莫大な借金、大麻事件、そのほかにもあまりにも大きな出来事が次から次へと起きるので、その日その日、目の前のことを解決するだけで精いっぱい。離婚する暇がなかったんです。本当に、どういうはずみで離婚したらいいのかわからない感じでした》(『婦人公論』’14年6月22日号)’97年に勝さんが、下咽頭がんで逝去した後は、14億円という借金が残されたが、バラエティ番組出演や、プロデュースした着物の販売などで完済したという。「玉緒さんの家族への愛情深さはよく知られています。亡くなった勝さんについては“生まれ変わってもあの人といっしょになりたい”と言っています。また’82年に長女と長男が大麻の密売で逮捕された際にも『罪は憎くても子供たちのことは憎めない』と語っていたそうです」(芸能関係者)■事務所社長の長女が体調崩し、車いす生活に…しかし前述のようにインタビューで“大きな出来事が次々に起きた夫との半生”について振り返ったその後も、安息の日々は訪れなかったのだ。前出の知人はこう語る。「玉緒さんにとって息子・鴈龍さんを一人前の俳優にすることは長年の悲願でした。バラエティ番組で共演したり、自分の出演する舞台のプロデューサーに頼み込んで、鴈龍さんにも役をもらってあげたりしていたのです。しかし80歳という年齢も近づくなかで玉緒さんも苦渋の決断を下さざるをえませんでした。『私が面倒を見ている限り、あの子が立ち直ることはない』と考え、経済的援助を打ち切ったのは’17年ごろと聞いています。しかし、その2年後の’19年に鴈龍さんが急性心不全で亡くなってしまいました。当時、鴈龍さんは名古屋で一人暮らしをしており、連絡が取れないことを不審に思った友人が部屋を訪れ、亡きがらを発見したそうです。溺愛していた息子に先立たれてしまったことは、玉緒さんにとっては、勝さんと死別したとき以上の打撃でした。そんな傷心の日々を送る玉緒さんを近くで支えていたのが、母一人子一人になったAさんだったのですが……」玉緒とAさんは、東京都心のタワーマンションのなかの別々の部屋で暮らしている。’19年に本誌は、鴈龍さんとの絶縁問題について玉緒に取材を試みた。その際に事務所社長として、そして娘として、Aさんが玉緒に代わって毅然として記者に対応する姿も印象的だった。「お父さんに似たのでしょうね。Aさんは勝さんのように豪放磊落で、ふくよかです。かつては女優として活動しており、勝さんの主演ドラマなどにも出演していましたが、ある時期から母・玉緒さんの付き人や個人事務所の社長として裏方に徹するようになりました。玉緒さんと同じように、かなり話し好きなので、明石家さんまさんが“あの2人(玉緒とAさん)の前では俺も黙る”と言っていたというエピソードもあるほどです」(前出・芸能関係者)しかし、そのAさんの体調が悪化したのは昨年秋ごろのことだったという。前出の知人が続ける。「車いす生活となり、事務所の社長は退任することになりました。Aさんは独身で子供もいません。81歳の玉緒さんが、逆に娘さんの“介護”をしなければならなくなってしまったのです」今年5月、本誌はAさんが自宅マンションから外出する姿を目撃した。この日はエントランスからタクシーに乗り込むだけだったためか、車いすは使用していなかったが、足をひきずるようにしてゆっくりゆっくりと進む姿は、かなりつらそうだった。靴を履くこともままならないのか、サンダルを履いていた……。■所属事務所も体調不良を認める玉緒の個人事務所に問い合わせたところ、担当者は次のように答えた。「Aさんが昨年秋に社長を退任したのは事実です。健康問題やコロナ禍の影響もありました。歩行が大変?そうですね……、しかし具体的な病名は申し上げられません」現代の日本では、ひきこもりのために働かない50代の子供を80代前後の親が養う、「8050問題」が深刻化している。ひきこもりではなかったにせよ、長男・鴈龍さんが働こうとしていなかったため、かつて同じような問題に直面していた玉緒。その長男の逝去から2年、再び子供をサポートする事態が生じた。現在Aさんの自宅マンションのローンもまだ残っており、玉緒も仕事を辞められる状況にはないようだ。長女に代わり、個人事務所の社長に就任しただけではなく、新しい仕事にも挑戦している。「この数年は映画やドラマへの出演はありませんが、今年3月にはYouTubeチャンネル『中村玉緒の今日のことは今日で忘れる』を開設しました。5月10日時点で8本の動画を配信しています。81歳という年齢を考えれば、かなりハイペースと言えるのではないでしょうか」(前出・芸能関係者)中村玉緒が“家族の悩み”から解放される日はいつくるのだろうか――。
2021年06月26日「私の部屋に(現れて)……、『お兄ちゃん、何しているの?』と言ったら、ファーと私の部屋から消えたんですよ」兄・坂田藤十郎さん(享年88)との別れについてそう語ったのは中村玉緒(81)。テレビ局関係者は次のように語る。「3月に出演した『徹子の部屋』(テレビ朝日系)で、初めて実兄の逝去について胸中を明かしたのです。玉緒さんによれば亡くなった日に、藤十郎さんの霊魂が会いに来てくれたそうです」坂田藤十郎さんが亡くなったのは昨年11月12日のこと。だが玉緒にとって“肉親の悲劇”はそれだけではなかった。その数日後に長女・Aさん(58)が体調不良のために玉緒の個人事務所の代表取締役を辞任したのだ。玉緒の古くからの知人によれば、「玉緒さんが個人事務所を設立したのは’00年。強烈な天然キャラクターにより、バラエティ番組の人気者になった後のことです。長女・Aさんは10年以上も社長を務め、玉緒さんを公私ともに支えてきました。しかし病気のために歩行も困難になり、社長を退任せざるをえなくなったのです。そのため代表取締役には81歳の玉緒さんが就任しました。役員は玉緒さん、Aさん、そして長男の鴈龍さんという家族経営の会社でしたが、鴈龍さんも2年前に亡くなっています。振り返ってみると、玉緒さんの半生は“家族の不幸やトラブル”に翻弄され続けていますね……」■玉緒の波瀾万丈な家族…勝新の借金、長男が孤独死梨園の名門の出身で、お嬢さま女優として人気を博していた玉緒が、勝新太郎さん(享年65)と結婚したのは’62年。2人の間にはAさんと鴈龍さんが生まれている。前出の知人が語るように、勝さんとの結婚生活は波瀾万丈だった。玉緒自身はインタビューで、次のように語っている。《ときどき、「なんで離婚しなかったんですか?」と聞かれます。倒産、莫大な借金、大麻事件、そのほかにもあまりにも大きな出来事が次から次へと起きるので、その日その日、目の前のことを解決するだけで精いっぱい。離婚する暇がなかったんです。本当に、どういうはずみで離婚したらいいのかわからない感じでした》(『婦人公論』’14年6月22日号)’97年に勝さんが、下咽頭がんで逝去した後は、14億円という借金が残されたが、バラエティ番組出演や、プロデュースした着物の販売などで完済したという。「玉緒さんの家族への愛情深さはよく知られています。亡くなった勝さんについては“生まれ変わってもあの人といっしょになりたい”と言っています。また’82年に長女と長男が大麻の密売で逮捕された際にも『罪は憎くても子供たちのことは憎めない』と語っていたそうです」(芸能関係者)■事務所社長の長女が体調崩し、車いす生活に…しかし前述のようにインタビューで“大きな出来事が次々に起きた夫との半生”について振り返ったその後も、安息の日々は訪れなかったのだ。前出の知人はこう語る。「玉緒さんにとって息子・鴈龍さんを一人前の俳優にすることは長年の悲願でした。バラエティ番組で共演したり、自分の出演する舞台のプロデューサーに頼み込んで、鴈龍さんにも役をもらってあげたりしていたのです。しかし80歳という年齢も近づくなかで玉緒さんも苦渋の決断を下さざるをえませんでした。『私が面倒を見ている限り、あの子が立ち直ることはない』と考え、経済的援助を打ち切ったのは’17年ごろと聞いています。しかし、その2年後の’19年に鴈龍さんが急性心不全で亡くなってしまいました。当時、鴈龍さんは名古屋で一人暮らしをしており、連絡が取れないことを不審に思った友人が部屋を訪れ、亡きがらを発見したそうです。溺愛していた息子に先立たれてしまったことは、玉緒さんにとっては、勝さんと死別したとき以上の打撃でした。そんな傷心の日々を送る玉緒さんを近くで支えていたのが、母一人子一人になったAさんだったのですが……」玉緒とAさんは、東京都心のタワーマンションのなかの別々の部屋で暮らしている。’19年に本誌は、鴈龍さんとの絶縁問題について玉緒に取材を試みた。その際に事務所社長として、そして娘として、Aさんが玉緒に代わって毅然として記者に対応する姿も印象的だった。「お父さんに似たのでしょうね。Aさんは勝さんのように豪放磊落で、ふくよかです。かつては女優として活動しており、勝さんの主演ドラマなどにも出演していましたが、ある時期から母・玉緒さんの付き人や個人事務所の社長として裏方に徹するようになりました。玉緒さんと同じように、かなり話し好きなので、明石家さんまさんが“あの2人(玉緒とAさん)の前では俺も黙る”と言っていたというエピソードもあるほどです」(前出・芸能関係者)しかし、そのAさんの体調が悪化したのは昨年秋ごろのことだったという。前出の知人が続ける。「車いす生活となり、事務所の社長は退任することになりました。Aさんは独身で子供もいません。81歳の玉緒さんが、逆に娘さんの“介護”をしなければならなくなってしまったのです」今年5月、本誌はAさんが自宅マンションから外出する姿を目撃した。この日はエントランスからタクシーに乗り込むだけだったためか、車いすは使用していなかったが、足をひきずるようにしてゆっくりゆっくりと進む姿は、かなりつらそうだった。靴を履くこともままならないのか、サンダルを履いていた……。■所属事務所も体調不良を認める玉緒の個人事務所に問い合わせたところ、担当者は次のように答えた。「Aさんが昨年秋に社長を退任したのは事実です。健康問題やコロナ禍の影響もありました。歩行が大変?そうですね……、しかし具体的な病名は申し上げられません」現代の日本では、ひきこもりのために働かない50代の子供を80代前後の親が養う、「8050問題」が深刻化している。ひきこもりではなかったにせよ、長男・鴈龍さんが働こうとしていなかったため、かつて同じような問題に直面していた玉緒。その長男の逝去から2年、再び子供をサポートする事態が生じた。現在Aさんの自宅マンションのローンもまだ残っており、玉緒も仕事を辞められる状況にはないようだ。長女に代わり、個人事務所の社長に就任しただけではなく、新しい仕事にも挑戦している。「この数年は映画やドラマへの出演はありませんが、今年3月にはYouTubeチャンネル『中村玉緒の今日のことは今日で忘れる』を開設しました。5月10日時点で8本の動画を配信しています。81歳という年齢を考えれば、かなりハイペースと言えるのではないでしょうか」(前出・芸能関係者)中村玉緒が“家族の悩み”から解放される日はいつくるのだろうか――。「女性自身」2021年5月25日号 掲載
2021年05月11日女優の中村アンがブランドアンバサダーを務めるアンダーアーマーの新ムービー「THE ONLY WAY IS THROUGH 前へ -中村アン」が1日、公開された。今回の新ブランドムービーでは、現代の女性のNEW NORMALなライフスタイルシーンを等身大の姿で切り取り、スポーツやトレーニングを習慣化することで身体と心が強くなれるということを表現。不安定で目まぐるしく変化する現在の状況でも、逆境に負けずに進み続ける女性像を描いた。あわせて公開されたビジュアルでは、引き締まった美尻や背中が印象的なバックショットなど、中村がトレーニングに励む姿を披露している。
2021年04月01日女優の中村アンがブランドアンバサダーを務めるアンダーアーマーの新ムービー「THE ONLY WAY IS THROUGH 前へ -TRAINING 中村アン」が15日、公開された。今回のムービーでは、不安定で目まぐるしく変化する現在の状況でも体と心を強く持ち、逆境に負けず前に進み続ける女性を中村が表現。真剣な表情でトレーニングに打ち込み、鍛え抜かれた美ボディを披露した。「不安や悩み、葛藤があったとしても、トレーニングやスポーツのあるライフスタイルを通じて心は強くなり、自分と向き合うことでポジティブな気持ちが生まれる」そんなブランドメッセージを通じて、女性たちを勇気づけることを目的としたムービーに仕上がっている。
2021年02月15日