2021年7月31日 17:00
『犬部!』殺処分&多頭飼育崩壊ゼロを目指すには?人間と動物の共生を一緒に考える<アーカイブ>
思わず観に行った人のうち何人かが『そうか、こんなことが起こっているんだったら、自分もちょっと考えよう』となってくれるといいので。こういう時期に劇映画でやれるっていうことはすごく意義のあることだと思います。」
SYO「過去の爽やかな物語から、大人になったときのテイストの変化、トーンの変化というのが印象的でした。最初に爽やかなところ(学生時代)から始めていることがすごく利いているなと感じました。犬猫の避妊・去勢手術についても、ここまで克明に描いている作品は国内ではなかったのではないでしょうか。」
山田「最初に脚本の依頼があったときに、“犬猫の置かれている現状をリアルに伝えるものにしたい”と思っていました。どれだけ避妊・去勢が大切かなどは、ちゃんと伝わったらいいなと。
そういうところはちゃんと見せてくださいと、打ち合わせで主張はしていました。」
(主人公が逮捕されてしまうシーンもありますが)ドキュメンタリーを撮っていると、動物保護団体と多頭飼育崩壊の現場に行くことも多いのですが、多頭の飼い主さんて最初すごく揺れるんです。途中でやっぱり犬を連れていってほしくない、となります。『でもこの状況じゃだめでしょう?』という話になると、いきなり警察を呼ばれて『出ていけ』って言われたりすることはある。