2021年8月17日 16:00
“霊媒師”ジュディ・デンチも!キャラクターを形づくる1930年代の英国ファッション『ブライズ・スピリット』
これらは、可能な限り映画の舞台となる当時の素材が調達された。コスチュームデザイナーのシャーロット・ウォルターは、「衣装作りに使える当時の生地や、着ることが可能な当時の服を見つけることは至難の業でした。イギリス国中をめぐり、バーミンガムとウェールズでいくつか買い付けています」とふり返る。
キャラクターごとにイメージも設定されており、ウォルターはチャールズについて「チャールズのキャラクターを考えると、彼は多分、元気な女性たちに囲まれて穏やかにいられるタイプ。だから淡いピンクやベージュといった優しい色を使うことにしました。ダンによく似合っていたと思います」と語り、「エルヴィラのカラーパレットは黒とクリーム色と赤。彼女は幽霊なので、とがっていて映画に出てくる他の誰とも全く違う感じにしたいと思いました」というこだわりがあったそう。エルヴィラのシーンごとに目まぐるしく変わるぶっ飛んだファッションは、観る者を楽しませてくれるだろう。
一方で、デンチ演じるマダム・アルカティは霊媒という仕事を通して様々な場所を放浪する人物であるため、インドの織物生地やターバン、フェザーなどを使って多様な要素が織り交ざっている。