くらし情報『【インタビュー】濱口竜介監督「役者さんの演技に尽きる」キャスト&スタッフが強固な絆で作り上げた『ドライブ・マイ・カー』』

2021年8月27日 07:45

【インタビュー】濱口竜介監督「役者さんの演技に尽きる」キャスト&スタッフが強固な絆で作り上げた『ドライブ・マイ・カー』

、第77回ヴェネチア国際映画祭では共同脚本を務めた『スパイの妻<劇場版>』が銀獅子賞(監督賞)を受賞するなど海外でも高い評価を受けている濱口監督。作品を作る上で大切にしていることは、良いものを作るために妥協せず、こだわるところはしっかり“我を通すこと”。

「この作品でもこだわった部分は二つありました。一つは本読みの時間をしっかり取ること。普通の映画作りのなかでは、なかなか時間をとれない部分であり、そこはスケジュールを組む人の理解が必要になります。あともう一つは、車をちゃんと公道で走らせるということ。街中で車に照明を付けて走らせるというのは、制作的にもかなり体力が必要な部分なんです。いまは室内で走らせて合成しても、多くの人は分からないほど技術は向上していますが、実際に走らせないと、俳優さんの演技に影響すると思うのでお願いしました」

【インタビュー】濱口竜介監督「役者さんの演技に尽きる」キャスト&スタッフが強固な絆で作り上げた『ドライブ・マイ・カー』

“良いもの”を作ろうという強い意志のもと、キャストとスタッフが強固な絆で作品に向かうことで珠玉の作品ができあがる。
しかし、本作も撮影中断を余儀なくされたように、コロナ禍が映画界にも大きな影を落とす。

「前向きに捉えるなら、根本的な作り方を考え直すいい機会かもしれません。

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