2021年9月11日 14:30
セリーヌ・シアマ監督、『トムボーイ』主演ゾエ・エランは「逸材でした」
そこにいたがったというのは、いい兆候でした。でも私が確信したのは、彼女がゾエと会ったときです。その瞬間に11歳の女の子とその「妹」との間には、何かしらの結びつきが生まれました。
子どもたちへの演技指導でいちばん難しかったのは、すぐに疲れてしまうことと、一度仕事したくないと思ったら働かないことです。私にとってではなく、彼らにとってちょうどいいときに撮影をやめなければなりませんでした。20日間の撮影期間しかないため、1日に2~3シーンを撮らなければなりません。協力関係と注意深さ、寛大さ、威厳を見せることのバランスを見いだす必要がありました。
そして「私にとっての前進とは、自由や独立を獲得し、新たな創作や演出の方法を試すことです」と語るシアマ監督。のちの躍進の一端をのぞくことができる瑞々しくもスリリングな1作であることがうかがえる。
『トムボーイ』は9月17日(金)より新宿シネマカリテほかにて公開。
(text:cinemacafe.net)
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トムボーイ 2021年9月17日より新宿シネマカリテほか全国にて公開
© Hold-Up Films & Productions/ Lilies Films / Arte France Cinéma 2011
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