くらし情報『セリーヌ・シアマ監督、『トムボーイ』主演ゾエ・エランは「逸材でした」』

2021年9月11日 14:30

セリーヌ・シアマ監督、『トムボーイ』主演ゾエ・エランは「逸材でした」

Photo by cinemacafe.net


2019年のカンヌ国際映画祭で脚本賞とクィア・パルム賞を受賞した『燃ゆる女の肖像』のセリーヌ・シアマ監督の長編2作目となる『トムボーイ』。公開に先駆け、監督インタビューが到着した。

Q:『トムボーイ』の制作はどのように始まったのですか?

『トムボーイ』は、驚くほど短期間で出来上がりました。14人のスタッフと、20日間で撮影したんです。こうした事実には、ラディカルさと力強さという、この映画のスピリットがよく表われていると思います。以前の作品とは違う方法で取り組みたいという気持ちが出発点でした。「女の子が男の子になりすます」という物語は、長いこと私の頭の中にありました。子ども時代のアイデンティティーの混乱について語ることは、ほとんどタブーのようですが、実際には強い刺激とある種の官能性を秘めた時期なのです。


個人的に、物語には軽妙な味わいが必須だと思っています。例えば、刑事が他人の勘違いをうまく利用して、マフィアになりすますような物語を書きたかったんです。ある瞬間にすべてがひっくり返ったり、その成り行きを登場人物が受け入れざるを得ないというような。単純で分かりやすいドラマにしたいと考えました。

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