2021年10月11日 15:30
ジョディ・カマー、中世に実在した女性の「物語を語ることはとても光栄」『最後の決闘裁判』N.Y.プレミア
彼女が持っていた信じられないほどの勇気、彼女が戦っていたもの、そして彼女が取った行動は本当に素晴らしく、讃えられるべきものなのです」と最大の賛辞を贈り、彼女こそが本作誕生の一番のきっかけといっても過言ではないことに触れた。
そんなマルグリットを演じるにあたり、3人の視点で物語が語られる3部構成を用いた本作では、同じ台詞の同じシーンを絶妙な演技で演じ分けなければならない。ジョディは「男性たちがそれぞれに思っているマルグリットを表現して、差し出していかなければいけなかったんです。その時、その時に彼らが必要としたマルグリット、という意味でもありますよね。誰かが私にこうあってほしいと思っている姿を演じ分けるなんて、たいていの映画では必要ありません。そういう意味ではとても楽しい体験でした」と撮影をふり返り、共演者も舌を巻くほどの離れ業を“楽しみながら”やってのけた。
映画の公開を直前に控える中、エグゼクティブ・プロデューサーとしても名を連ねるマットは「原作を見つけた瞬間、『デュエリスト/決闘者』を思い浮かべました。それがリドリー・スコット監督の初めての作品だし、誰も彼のように中世フランスの世界を構築することはできない上に、一連の作品で素晴らしく、そして強い女性の演技を提示してきていますから。