2021年10月22日 11:00
『ベニスに死す』から『ミッドサマー』へ…“少年タジオ”の真実描くドキュメンタリー『世界で一番美しい少年』公開
『ベニスに死す』で主人公を破滅に導く少年タジオを演じて時代の寵児となったビョルン・アンドレセンの衝撃の真実を描いたドキュメンタリー『The Most Beautiful Boy in the World』。今年1月28日~2月3日に開催されたサンダンス映画祭でプレミア上映され話題となった本作が、邦題『世界で一番美しい少年』として12月17日(金)より日本公開されることが決定した。
巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督作『ベニスに死す』(71)で主人公を破滅に導く少年タジオに抜擢された、当時15歳のビョルン・アンドレセン。同作は1971年カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され<25周年記念賞>を受賞、日本公開されると、1972年の「キネマ旬報ベスト・テン第1位」に選出。観る者の目を釘付けにする圧倒的な存在感で同作を強く牽引したアンドレセンは、来日してCM出演などの芸能活動も行い、日本のカルチャーに大きな影響を及ぼした。
劇中、マンガ「ベルサイユのばら」の作者・池田理代子氏が語るのは、彼が主人公“オスカル”のモデルであったという事実。そして50年後、かつての伝説のアイコンは、日本でも大ヒットしたアリ・アスター監督作『ミッドサマー』(19)