2021年11月8日 12:55
濱口竜介監督『偶然と想像』、第22回東京フィルメックスで観客賞受賞
第34回東京国際映画祭と同時期に、9日間に渡って開催される「第22回東京フィルメックス」が11月7日(日)に閉幕。最優秀作品賞はアレクサンドレ・コベリゼ監督のドイツ・ジョージア合作『見上げた空に何が見える?』と、タイ・フランス・オランダ・シンガポール合作のジャッカワーン・ニンタムロン『時の解剖学』に決定。濱口竜介監督による短編集『偶然と想像』が観客賞に選ばれた。
今年の東京フィルメックスは<継承と継続>を掲げ、これまで以上に独自性を有した刺激的な作品がラインアップ。連日、新たな映画との出会いに会場は盛り上がりを見せ、最終日の授賞式を迎えた。
冒頭は、映画分野における人材育成事業「タレンツ・トーキョー」の結果発表。選ばれたのは、木村あさぎによる企画「あなたの髪は青緑の実から」。「消えゆく方言と文化へ光を差す、ユニークな制作プロセスで詩的なヴィジョン溢れる、非常にパーソナルな作品」と評された木村さんは、「私が映画を撮ることに戸惑って、何年間も撮ることから逃げていたが、タレンツの映画に対する情熱を直に感じることができて、とてもインスパイアされ勇気もをもらった」と感謝の気持ちを込めたメッセージを届けた。