M・フリーマン×M・デイモン 『インビクタス』インタビュー 信頼と尊敬の到達点
「(『ボーン』シリーズより)こっちの方が鍛えたよ。毎日ジムに行ったし、フランソワも付き合ってくれた。何せ演じるのは彼の人生だ。ジェイソン・ボーンが少したるんでも、文句を言われるのは僕だけど、彼に恥をかかせるわけにはいかないよ」。ちなみに、撮影終了後にラグビーをプレーした?という質問は「するわけないでしょ(笑)!」と一蹴。
では、少し真面目な質問を…。この映画がなぜ重要な意味を持つのか?マットは真摯な表情で思いを明かしてくれた。
「南アフリカと世界中の人々に素晴らしいものを思い出させるストーリーを語っている映画だからだと思う。
人間の持つ天使的な側面にしっかり耳を傾ければ、深刻な問題に対してクリエイティブで良い解決法はあるはずだということで、ものすごく気分が高揚する映画なんだ。最初に脚本を読んだときから、この物語を語るアンサンブルにぜひ参加したいと思った。あまり良いニュースがないいまのような時代にこそ世に出すべきだと思ったんだ」。モーガンにマット、そしてここにはいないイーストウッド。3人が互いを尊敬し、完璧に信頼し合ったからこそ完成した物語。映画も、そして2人の話もそれをしっかりと感じさせてくれる。