2022年2月14日 14:00
“文芸ドラマの名手”ジョー・ライト監督、『シラノ』は世界的パンデミック下での「繋がりについての映画」
1897年の初演以降、日本をはじめ世界各地で幾度となく上演され、映画化・ミュージカル化されている稀代の名作を豪華スタッフ&キャストで再構築したロマンティック・ミュージカル映画『シラノ』。『プライドと偏見』や『つぐない』などで知られるジョー・ライト監督が、本作を手掛けた理由について明かした。
各地で愛され続けるエドモン・ロスタンの戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」を、基本的なストーリーは同じながらも全く新しい設定に再構築し映画化したジョー・ライト監督。長編映画デビュー作となったジェーン・オースティン原作の「高慢と偏見」を再映画化した『プライドと偏見』(05)では、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどで知られるキーラ・ナイトレイを主演に迎え、世界的なヒットを記録。
続いてイアン・マキューアンの「贖罪」を映画化した『つぐない』(07)では、キーラと再タッグを組み、当時13歳のシアーシャ・ローナンを迎え、英国アカデミー賞で作品賞を受賞、米アカデミー賞では作品賞、助演女優賞を始めとする7部門にノミネート、そのうち作曲賞を受賞。この2作での高い評価により、“文芸ドラマの名手”と呼ばれるようになった。