2022年3月21日 18:00
ノエミ・メルラン、『パリ13区』でセリーヌ・シアマと再タッグ「登場人物たちは常にもがいている」
ノエミは「当然ながら、男性が女性の視線を持つこともできます。最初の打ち合わせのときからそう感じていました」と語り、「恋と同じで、優しくて、自分を尊重してくれる相手なら、身を任せたくなりますよね。俳優がヌードシーンで体をさらけ出すことも、そこに明確な合意があるからこそだと思います」と、本作の監督であるオディアールへの信頼の気持ちを打ち明ける。
そして、映画を鑑賞して一番印象に残っていることを尋ねられると「時代を超えた普遍性ですね。この映画は、ある意味では現代的です。現代では、いろんなことが分かりやすくなった反面、いろんなことが難しくなったと思います。『パリ13区』は現代社会に深く根ざした言葉の掛け合いで構成された現代劇です。私たちは何者なのか? 私たちは何を望んでいるのか? そこには多くの迷いがあり、登場人物たちは常にもがいています。
私はそれがとても美しいことだと思うのです」という。
「この映画を見ていると、少しだけ孤独が和らぐと思います。生きていたい、愛し合いたい、恋をしたいと思うはずです。そして孤独との闘いに向き合う勇気を与えてくれると思います」とメッセージを寄せる。
あわせてノエミ演じるノラを捉えた新場面写真も解禁。