2022年3月29日 13:00
【ドラマニア】胸にズシンと響く秀作揃い!冬ドラマ「勝手にベスト3」
第3位:現代の生き辛さを“父の金言”でバッサリ成敗する「おいハンサム!!」
昭和の頑固親父の生き残りである父・源太郎(吉田鋼太郎)がゴルフクラブ片手に喝を入れていく令和のホームドラマ「おいハンサム!!」は、伊藤理佐さんの原作漫画を大胆にリミックスし、どこか懐かしい実家の雰囲気×最先端の恋愛事情を絶妙な配分で描いた話題作。本来であれば、「うざい」「暑苦しい」と言われがちな親父の小言が、一周も二周も回って、とても温かい“金言”として妙に胸に響いてくる新感覚のドラマでした。
仕事に恋に結婚…それぞれのフェーズで頭を抱える娘たちに向けて、源太郎が「伊藤家リモート会議」と称して招集をかけるのですが――どんな状況においても、会議に参加する年頃の娘たちが愛らしいんですよね。ため息を吐きながらも、父の言葉に耳を傾け、話が終わった頃には自然と笑顔になっている家族。人と人との繋がりが希薄になりがちな現代だからこそ、改めて小言の有難味を知る作品になっていました。彼らの今後、続編についても期待の声が高まっています。
あなたのお気に入りは、どの作品でしたか?次回は、春ドラマのおすすめをご紹介予定です。お楽しみに。
(text:Yuki Watanabe)
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