くらし情報『インドネシア発、トラウマ抱えた男女のリベンジアクション『復讐は私にまかせて』8月公開』

2022年5月13日 13:00

インドネシア発、トラウマ抱えた男女のリベンジアクション『復讐は私にまかせて』8月公開

インドネシアの著名作家エカ・クルニアワンがベストセラー小説を原作として提供し、共同脚本にも携わった。

序盤から、起伏に富んだ採石場を舞台に繰り広げられる猛烈な肉弾アクションシーンにド肝を抜かれるの本作。名うての強者同士であるアジョとイトゥンは、互角のファイトの果てに激しい恋に落ちるが、過去のトラウマを引きずるアジョはED(勃起不全)に悩んでいる。その意表を突いた設定には、インドネシア社会にいまも根強く残っているというマチズモ(男性優位主義、女性蔑視)への批判がこめられ、「肉体や暴力を超えた愛」というテーマが追求されている。

悶々とした思いを内に抱えた男女が、タフな外見からはうかがい知れないもろさ、いじらしさをさらけ出し、愚直なまでに傷だらけ&痣だらけの愛を貫こうとする姿は、観客の熱い共感を呼び起こすに違いない。
インドネシア発、トラウマ抱えた男女のリベンジアクション『復讐は私にまかせて』8月公開

監督を務めたのは、国内外で数多くの受賞歴を誇るインドネシア映画界の俊英エドウィン。往年の香港カンフー映画、クエンティン・タランティーノ作品やJホラーへのオマージュをうかがわせる遊び心たっぷりの仕掛けに加え、観る者の好奇心と想像力をかき立てるミステリアスな描写も見逃せない。

とりわけアジョとイトゥンが過酷な運命をたどる後半、離ればなれになったふたりの行く手に忽然と現れる“復讐の女神”ジェリタは、何もかもが謎のベールに覆われた幽霊のようなキャラクターとして描かれ、インドネシアという国の複雑な歴史や神秘的な風土をも感じさせる。

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