2022年5月26日 13:00
“黒縁メガネスパイ”をスカウト!英国の名優トム・ホランダーが自身の役を語る「ハリー・パーマー 国際諜報局」
即答でイエスと言えました」と語り、「ジョン・ホッジの脚本は、完璧だった。台詞にする前に、ひとつひとつの言葉を本当に熟考しています。ドルビーという役柄を楽しめました。ドルビーとハリー・パーマーとのつばぜり合いが面白かった。あれはいいシーン」とふり返る。
有罪判決を受け、軍事刑務所で刑に服していたパーマーの運命は、まさにドルビーの手に握られていた。「ドルビーは、パーマーはとても頭が切れる男ですが、どこか不良っぽいと思っている。彼はそれを生かしたいと思いつつ、パーマーを利用している。
そういうズルいところがあります。しかし、ハリー・パーマーとドルビーの間には、互いに共感する部分があります。パーマーは階級社会の不条理な世界にいて、ドルビーは、物語の後半、人生に疲れきって荒んでいることがわかる。そこが、興味深かったんです」と明かした。
部下の諜報員ジーン(ルーシー・ボイントン)については、「ジーンの仕事ぶりを信頼しています」と言う。「ある時、ハリー・パーマーがジーンについて質問すると、『彼女は自分のやっていることをちゃんとわかっているから、心配いらない』とピシャリとはねのけます。そういう上司のスタンスはとてもいいこと」