【シネマモード】アカデミー賞授賞式を見ているような『NINE』 こんな気分にオススメ
という堅さなのです。この作品に関わったキャスト&スタッフが獲得しているオスカーは全部で17冠というのですから、凄いものですよね。
しかも、舞台となっているのは映画業界。世界屈指の美女たちが、こぞって才能を競い合います。そんな背景、この構図、このお祭り具合、なんだかアカデミー賞授賞式みたい。観ながらそう思っていた私。そんなわけで、“アカデミー賞授賞式を見ているかのような映画”という感想となったわけです。
でも、実際に今年のアカデミー賞にノミネートされたのは助演女優賞、衣裳デザイン賞、楽曲賞、美術賞の4部門。
そして受賞はゼロ。スタッフ&キャストの実績からすると、ちょっと寂しいですよね。ゴールデングローブ賞でも5部門へのノミネートのみにとどまっているし。とはいえ、世界、そしてアメリカだけでも1年間で公開される作品は数知れず。ノミネートだけでも大した話なのですが、ここまで豪華、ここまでオスカーを意識した作品なだけに、なんだか寂しい感じがしてしまうのでしょうか。
確かに、1本でアカデミー賞授賞式を見ているような迫力と豪華さです。でも、正直言って、物語をどう語るかというところに集中するなら、オールスターキャストでなくてもいいのにという気分は否めません。