くらし情報『『靴ひものロンド』80年代イタリアファッションに込めた監督の思いとは?』

2022年9月11日 12:00

『靴ひものロンド』80年代イタリアファッションに込めた監督の思いとは?

『靴ひものロンド』80年代イタリアファッションに込めた監督の思いとは?

「2つ目は髪型についてです。例えば、(ヴァンダを演じた)アルバ・ロルヴァケルとラウラ・モランテは同じ人物を演じていますが、二人の髪型には大きな関係性があります。若い時には緑が生い茂る庭のようで、それがいわば美しさの一つにもなっていることが感じられる。時代が変わっても同じ髪型であることで老いを視覚的に伝えたかった。身に付ける衣装の色彩だけでなく身体全体をどういう風に変えていくか議論を重ねました」。


『靴ひものロンド』80年代イタリアファッションに込めた監督の思いとは?

2人は、本当に同じ人物なのか。観客は一瞬、戸惑うかもしれない。しかし、2つの時代が交互に差し込まれる物語を追っていくうちに、80年代と現代、2人の女優がひとりを演じるダブルキャストで描かれることが自然と繋がり、この家族が過ごした空白の30年間に一体何が起こったのか想像せずにはいられない。この余白こそが、どこか軽やかで、むしろ明るさまでをも感じさせる不思議な余韻が残る映画体験をもたらしている。

『靴ひものロンド』80年代イタリアファッションに込めた監督の思いとは?

『靴ひものロンド』は9月9日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。

(text:cinemacafe.net)

■関連作品:
靴ひものロンド 2022年9月9日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開
©Photo Glanini Fiorito/Design Benjamin Seznec/TROIKA

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