くらし情報『【インタビュー】満島ひかり、豊かな感受性から生まれる演技力「その場所の空気を感じて」』

2022年9月16日 12:15

【インタビュー】満島ひかり、豊かな感受性から生まれる演技力「その場所の空気を感じて」

当て書きされていない脚本でお芝居をするのも楽しそうで。荻上監督は、初めて会ったときから佇まいが独特で、お話しの口調にも選ぶ言葉にも妙なおもしろさが漂っていて…どんな現場になるんだろう、いったいどうやって映画を撮るんだろうと興味が湧いちゃったんです。

【インタビュー】満島ひかり、豊かな感受性から生まれる演技力「その場所の空気を感じて」

役のヒントをたくさんくれたのは、伝説のスタイリスト・堀越絹衣さんの衣装たちです。荻上組常連の堀越さんは、日本のファッション界では知らない人はいないってくらいの方なのですが、衣装合わせのときにどんどん提案して下さって。「女だけの生活だから、男の方と何かがある感じに見えないためにも、ステテコを履いているのって良くないかしら?スカートの下がスースーしているより気持ちいいわよね」なんて、監督も交えて服から役を考えるいい時間でした。

あと、実の妹が“みなみ”という名前でして、すごく紛らわしいなと思いながらお芝居をしていました(笑)。そんな感じで、がんばって準備をしたというより、一緒にいてゆったりな気持ちになれる俳優さんばかりの現場だったので、環境に身を任せて、"感じる"を意識していたように思います。頭を使いすぎて、呼吸が浅くならないように。


役者の醍醐味は"その土地で暮らしているごっこ"!?

――本作に限らず、満島さんの演技を拝見していると豊かな感受性を感じます。

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