2022年10月11日 16:00
岸井ゆきの「二度とできない作品」釜山トークショーで熱い想い語る
聴覚障がいと向き合いながら実際にプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルに、彼女の生き方に着想を得た物語『ケイコ 目を澄ませて』。第27回釜山国際映画祭 特別企画プログラム「Discovering New Japanese Cinema」に正式出品されている本作の公式上映が10月9日に行われ、主演の岸井ゆきのと三宅唱監督が上映後のトークショーに登壇した。
いよいよアジアプレミアとなった今回。三宅監督は「この映画を作るまでボクシングについて全く知りませんでした。なぜ殴ったり殴られたりするのか分かりませんでした。でも多くの人がボクシングに夢中になってしまう。この謎について考えていくと、もしかしたら自分たちの人生についても考えていくことができるのではないかと思いました。この作品の主人公のモデルとなった小笠原恵子さんの生き方、純粋に自分のやりたいことをして、自分の人生を生きようとするエネルギーがこの映画の中心にあると思っています。
岸井さんは映画の中でその全てを表現してくれています」と製作のきかっけを明かした。
この日は、シム・ウンギョンが応援に駆け付け、本作に魅了され、岸井さんに圧倒されたことを語ると、岸井さんは「ボクシングのトレーニングを3か月行いました。