2022年11月8日 17:45
ジェンマ・チャン「一見クール、実はいろいろなものを抑圧している」“支配者の妻”を語る『ドント・ウォーリー・ダーリン』
舞台裏で活躍するどの部門も力をしっかり集結させることができ、一見したら美しいが何か邪悪なものが潜んでいる世界を作り上げることができました」。
「家父長制の中で女性がどのようにして力を発揮するのか」
そんな本作で演じているのは、シェリーという一見、従順な妻だ。「シェリーは実はかなり恐ろしい女性だと思います。彼女はフランクの右腕となる女性なのですが、不可解なところもあります。つまり、彼女がどこまで真相を知っていて、フランクがやっていることにどの程度加担しているのかがはっきりしません。そこは私なりの結論を出しつつ演じましたが、映画のなかでは曖昧にしておきたかった。シェリーは力強く、パワフルな女性なんです」と、ジェンマはキャラクターに寄り添う。
「そして先ほども触れたように、私は、家父長制の中で女性がどのようにして自らの力を発揮しようとするのかというテーマに惹かれたんです。
シェリーは、その抑制の効いた泰然としたところに力強さが宿ります。おもてなしをするときのチャーミングな一面も持ち合わせているんです」。
さらに、シェリーというキャラクターを深掘りしていったそうで、「バレエ教室で先生を担当しているところが一つのポイントだと思っていて、そこはすごく気に入っていました」