2023年2月5日 11:00
フランソワ・オゾン「自分で考える機会に」安楽死巡る『すべてうまくいきますように』を語る
フランソワ・オゾン監督
さらに時間を置いたことで、ソフィー・マルソーを起用する絶好のチャンスも手にすることができたと語り、「大好きな俳優だし、彼女なら主人公にふさわしい」と太鼓判を押した。
また、本作でも描かれていた安楽死の課題についてはフランスをはじめヨーロッパにおける課題の多さを認識しつつも、「映画では非難しない。善悪は判断しないから観客が自由に考えればいい。結局のところ、映画は理解する手助けにすぎない」という。
最後に、観客に伝えたいメッセージは「ない」と言い、その真意として「私は機会を提供するだけだ。強い感情と複雑な感動を共有して各自が自分で考える機会にしてほしい。“自分ならどうする?”とね」と、己に問うきっかけを作品に託すことで、“死”をテーマにした作品を生み出してきた監督としての矜持を見せた。
『すべてうまくいきますように』はヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開中。
(text:cinemacafe.net)
■関連作品:
すべてうまくいきますように 2023年2月3日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開
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