くらし情報『【映画と仕事 vol.20】アートディレクター石井勇一が語るポスター&パンフレットのデザインの世界』

2023年3月5日 18:30

【映画と仕事 vol.20】アートディレクター石井勇一が語るポスター&パンフレットのデザインの世界

そこで正式にお引き受けすることになったら、その後、1か月くらいをかけて(ポスターやチラシで使用される)メインビジュアルを開発していきます。

実は、その間にムビチケの入稿期限があることが多いので、ムビチケの画像に関しては、本国のビジュアルを使い、仮ロゴとして組んだものを入稿したりする場合もあります。なので、みなさんの手元に届くムビチケのビジュアルは、実は最終的なビジュアルやロゴとは全く違うものだったりする場合もあります。

【映画と仕事 vol.20】アートディレクター石井勇一が語るポスター&パンフレットのデザインの世界
『アラビアンナイト 三千年の願い』
これは余談ですが、昔の「前売券」全盛の頃は、メインビジュアルを決めて、マスコミ用の試写状を作って、その後のタイミングで前売券を作っていたんですけど、ムビチケは少し早いんですね。

その後、メインのビジュアルが決まって…と言ってもすんなり決まればいいんですが、なかなか決まりにくい作品性の場合もあって(苦笑)、そういう場合は事前に複数案を提案して絞り込んでいきます。そこで方向性が決まったら、チラシの裏のデザインに移ります。このあたりは毎回、時間がありそうで意外とないことが多くて、一番つらい時期ですね(笑)。

それを越えると、マスコミ用のプレス、映画館で販売されるパンフレットを作っていきます。

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