高岡蒼甫インタビュー「恐い人だと思っていましたって言われること、あります(笑)」
ちなみに、吉田監督は『ロリータ』のような少女に対する“本気”を描きたかったそうだが?
「初めて台本を読んだとき、すごくリアルな日常を隠さずに出していると思ったんです。普通、映画だと守りに入って、いらない部分を削っていたりするけれど、この作品はそのいらない部分をあえて入れることでよりリアル感が出ている。ただ、百瀬は特異なキャラクターなので演じるのは難しくて。変態にしちゃいけないしね(笑)。最初、クセとか声のトーンとか形から入ろうと思って、監督に百瀬のイメージを聞いたんですけど、好きなようにと言われて困っちゃって…。それで、彼がナルシストだっていうのはあの車を見れば分かる。だから、その辺は意識しなくてもいいなと。態度までナルシストさを出してしまうと、百瀬というキャラクターが成立しなくなると思ったんです」。
監督は百瀬を気持ち悪いイメージだと言い、それを打破してくれる人を求め、高岡さんをキャスティングしたことによって功を成したというわけだ。
※高岡蒼甫ロングインタビューをシネマカフェにて掲載中
シネマカフェSweet「旬の俳優が秘める熱いココロ特集」
http://www.cinemacafe.net/sweet/takaoka/
(photo:Ryusuke Suzuki/text:Rie Shintani)