2023年6月23日 17:45
“自分の人生を生きたい”『裸足になって』夢を語る親友の本編映像解禁
ここではダンサーへの夢を持っていても、現実では生きるためにホテルで清掃バイトをする日々しかない。そんな毎日に嫌気がさしているソニアは危険を承知でビザを偽造して出国、“スペインでダンサーになる”という夢のために「一緒にバルセロナへ」と、フーリアに熱心に語りかけている。
アルジェリア文学に詳しい明治大学国際日本学部准教授・鵜戸聡氏は「本作は、前作『パピチャ 未来へのランウェイ』と同様、現代アルジェリアで筆舌に尽くしがたい苦難を生きる女性たちの強靭な生命力と強烈な創造力、そして濃密なシスターフッドを美しく描き出している」とコメントを寄せる。
「この20年でアルジェリア社会は大きく変化した。治安は大幅に改善され、出版社や文学賞が設立されて文化活動も盛んである。コロナ禍直前には『ヒラク』(運動)と呼ばれた平和的な全国デモによって20年近く続いたブーテフリカ政権が退陣することにもなった。それでもなおこの20年間続いている問題があるのだということを『裸足になって』は描こうとしているように見える」と語っている。
『裸足になって』は7月21日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。
(シネマカフェ編集部)
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