手塚治虫の「ブッダ」初の映画化! 声優陣に吉永小百合、堺雅人ら
堺さんが演じるチャプラは、第1部の物語の鍵となる登場人物で、奴隷の身分を隠して軍人として出世の道を歩んでいく。そのチャプラの母の声と本作のナレーションを務めるのが吉永さん。吉永さんは物語を「のちにブッダとなるシッダールタ王子を光とすれば、その対極にある、影とも言える奴隷少年・チャプラの栄光と破滅の物語。奴隷の身分を隠し、軍人として国家の英雄にまで上り詰めた少年が、奴隷の母親を『母さん』と呼んでしまったがゆえに、母と子は、破滅への道へむかいます」と説明し「大好きな手塚作品に参加できましたこと、とても嬉しく思っております」とその喜びを語る。
堺さんは「アクションが多く、低い身分からスーパーヒーローに上り詰めるというスケールの大きい役だったので、楽しんで演じました」とふり返る。録音は別々ながら、堺さんは吉永さんの声を聞きながら演じたそうで「心に染み入るようなお芝居で、ご一緒させてもらい光栄です」と語った。
そして、シッダールタの声を演じるのは吉岡さん。「22〜24歳くらいのときに(手塚さんの)『ブッダ』、『火の鳥』、『アドルフに告ぐ』、『ブラック・ジャック』などをすがるように読んだ記憶があります。