くらし情報『【インタビュー】グレタ・ガーウィグ監督、『バービー』で表現したかった「人間のもろさや変化」』

2023年8月11日 12:15

【インタビュー】グレタ・ガーウィグ監督、『バービー』で表現したかった「人間のもろさや変化」

ブランド自体が、そのときどきの時代や文化に発信したものも変化してきた。時代に先んじているというときもあれば、ちょっと時代に遅れたこともあったと思う。その64年間のいろいろあった歴史にまず踏み込むことで、バービーとは何なのかという答えを自分の中で出さなければいけないと思い、そこから制作を始めました。

【インタビュー】グレタ・ガーウィグ監督、『バービー』で表現したかった「人間のもろさや変化」

――バービーに感情が芽生えていく様子はとても感動的でした。バービーの変化を描く上ではどんなことを意識したのでしょうか。

バービーは静物、動かないものです。人形ですからね。だからこそ、手の届かない完璧な存在でもある。
一方で、私たち人間には体があって衰えていく。ある意味で壊れていくわけです。でも、バービーの映画を撮るにあたっては、人間のその部分をどうにかして祝福する方法はないかと考えました。バービーの経験する目覚め、変化というものを見せることによって、人間のもろさや変わっていく部分を逆に祝福したいと。それはバービーが今まで象徴してきたものと逆ですよね。でも、実写版を撮るにあたっては、そういう表現をしたいと思いました。

表現の可能性を感じるために「映画といつも向き合っている」

【インタビュー】グレタ・ガーウィグ監督、『バービー』で表現したかった「人間のもろさや変化」

――バービーが体現する女性の目覚めという視点からすると、歴史の中でファッションから女性の自立をサポートした「CHANEL(シャネル)」

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