2023年9月16日 13:00
R・リンクレイター監督「母のような女性を描いた」ケイト・ブランシェット主演『バーナデット ママは行方不明』
ケイト・ブランシェット主演の話題作『バーナデット ママは行方不明』でメガホンをとったリチャード・リンクレイター監督が、本作は2017年に亡くなった母に捧げる物語であることを明かした。
『6才のボクが、大人になるまで。』でアカデミー賞6部門にノミネートされ、『ビフォア』シリーズでも知られるリンクレイター監督。本作は、ケイト演じる天才カリスマ建築士バーナデットが、出産を機に仕事を引退し家庭に入った女性に焦点を当てている。リンクレイター監督は、バーナデットに自身の母を重ねて見たと言う。
「自分の母が妥協するのを見てきた。母の時代は子育て優先でキャリアは後回しだった。母には夢があったのに、自分たちが邪魔してる気がした」と現代よりもさらに、女性が自由に生きづらかった時代に見た母について語り、「母のような女性を本作で描いたんだ」と明かした。
また、娘が危うい状態で生まれたからこそ、余計に子離れができないバーナデットについて、リンクレイター監督は「自分がこの世に送り出した小さな人間が無事に育つように守るのは、親として当然のことだからね」とし、「でもいつまでそれを続けられる? いずれその子は社会に出ていくことになり、親は自分の道を歩むことになる。