2023年11月26日 13:00
「映画はすべての人に通じるコミュニケーション」『シチリア・サマー』の新星俳優2人が撮影をふり返る
本当に素晴らしい体験でした」とふり返る。
また、映画の舞台となった1980年代のイタリアと比較すると、現在は同性愛に対する偏見は薄まりつつあったとしても、まだ差別的な考えが根付いているのも事実だといい、そんな中、ジャンニ役のセグレートはある印象的な出来事があったと語る。
「僕の故郷のシチリアに行ったときに印象的だったのが、ある意味伝統的で、保守的な考えをもつ年配の方たちが“感動した”というコメントを残してくれて、映画というのはすべての人に通じるコミュニケーション手段なのだと改めて考えさせられました。多くのことを学ぶことができる、魔法のようなこの仕事をこれからも続けられたらいいなと思っています」と確かな手応えを感じたようで、本国では少年たちの純粋な思いに心を動かされる観客が続出しているという。
本作は、イタリアで実際に起きた事件に感銘を受けたジュゼッペ・フィオレッロ監督の強い思いにより映画化。俳優としても活躍する監督との1撮影エピソードを聞くと、ピッツーロは「自分にとってフィオレッロ監督は巨匠であり、多くのことを教えてくれました。監督であり、役者でもある人からディレクションを受けるのは重要なことで、とても勉強になりました。