2024年1月25日 18:50
それぞれの思惑が渦巻く…1日目の夜のメンバーを捉える『ある閉ざされた雪の山荘で』本編映像
今回その“ドッグヴィル”のメイキング写真も併せて解禁。倉庫の中に作られた見取り図の上で、俳優陣が実際に立ってそれぞれの部屋の中で過ごす様子を演じる姿をとらえている。
この撮影方法について、飯塚健監督は「誰がどの部屋で何をしているのか、一枚画で見せたいと思ったんです」と明かす。
「物語の中であっても、登場人物たちにはルーティンが必要です。朝は食堂に集まり、夜になったら各部屋に戻る。その中で変化していく。誰かが誰かに疑念を膨らます。同時にお客さんも疑念を持つ。
持ちつつ、自分の思考を整理し、推理する。そんな時間をつくるためのカットでもあります。誰かと誰かがすれ違えば何か話すだろうし、隣の部屋から音が聞こえてくれば、それを聞こうと耳を澄ます。とは言え、ひとつの画面の中で同時に起こるので、人によって違うものを観ているだろうし、そのことで次の展開を観る視点も変わってくるはずです」と語る通り、俯瞰シーンでは一度に様々なドラマが起こるため、意外な“見落とし”が生まれてしまう瞬間でもある。
1日目の夜に一人の劇団員が姿を消したことで事件が動き出す本作。ここにも重要なヒントが隠されており、改めて見直すと、次の展開の見え方が変わる重要なシーンとなっている。