2024年3月25日 19:00
女性たちを描くフランスの巨匠の冒険ミステリー3作品「ジャック・リヴェット傑作選」4月上映
そのほか、【ジャック・リヴェット映画祭】で上映された煌びやかなファンタジー『デュエル』と、世代を超えて愛される、色褪せることのない人気作『セリーヌとジュリーは舟でゆく』も特別に上映。女性たちが物語をつむぎ、遊び心たっぷりに、永遠の謎と終わることのない冒険を刻みつけたジャック・リヴェットの世界には多彩なエネルギーが満ちている。
また、フランス文学者・中条省平(学習院大学教授)からも「あらゆる細部が、純粋な映画の快楽で私たちを魅了する」とのコメントが到着している。
◆上映作品◆
『地に堕ちた愛 完全版』1984年
ある戯曲を改作して上演していた女優のシャルロットとエミリーは、その戯曲の作者クレマンに呼ばれ、彼の邸宅で新作を演じることを提案される。しかしラストは決まっておらず、女性の役はひとつしかない。訳の分からぬまま1週間後の本番に向けて稽古を始めるふたりだったが、屋敷のいわくありげな住人たちと生活を共にするうち、演目と現実がリンクしていることに気づき始める…。
いくつもの謎が散りばめられ、役割やパートナーは絶えず入れ替わり、リアルと虚構は曖昧になる。リヴェットの遊び心と実験精神満載の愛憎劇。