2024年5月23日 13:00
ザンドラ・ヒュラー「強制収容所との距離に衝撃を受けた」『関心領域』特別映像
出演すべきか最後まで思い悩んだ」とオファーをもらった時の心境を告白。
そんな2人が演技に集中できるよう、ジョナサン・グレイザー監督はヘス家が暮らした空間を用意した。演者の目に入らないよう家や庭のあちこちに無人カメラを設置し、監督らスタッフは地下で機材を操作。延々とカメラを回し続け、彼らがどのように動くかを“観察”していたという。
膨大な撮影データを細かく繋げていく編集作業もかなりの労力を要するが、監督は「360度どこを見渡しても居住空間が広がってる。だからリアルさが増した。撮影した映像を並び替え、伝えたいストーリーを組み立てていった」と演者の自然な動作を中心に映画を作り上げていったと明かしている。
さらに主演の2人について「(ルドルフとヘートヴィヒを)今の私たちを写す鏡としてもとらえた。
2人は真実を伝えることに心血を注いでくれた」と絶賛している。
![ザンドラ・ヒュラー「強制収容所との距離に衝撃を受けた」『関心領域』特別映像](https://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexpub%252Ffeed%252FCinemacafe%252F2024%252FCinemacafe_91733%252FCinemacafe_91733_cf47be310d847531083b_3.jpg,small=600,quality=80,type=jpg)
ザンドラ・ヒュラーとジョナサン・グレイザー監督
アウシュビッツ収容所所長のルドルフ・ヘスとその妻ヘートヴィヒ。“人類史上最悪の犯罪”とされるホロコーストの加害者の「普通」の日常を演じた俳優陣のその演技にもぜひ注目してほしい。
『関心領域』は5月24日(金)