『HOW TO HAVE SEX』親友だから傷つけ合う…リアルな関係性を映し出すキャラクターたち
と監督。
特に10代が感じやすいプレッシャーについて、そう返りながら「でも今思うと、そういうタイプの子は、こういうバケーションやパーティーの場でも強気で自信満々に振る舞っていたけれど、もしかしたら本心では人一番不安だったのかなとも。自分自身に安心できないから、逆にタラみたいに経験が少ない子に対して嫌なことを言ってしまったり、わざと変なことをけしかけてしまったりしてるのかなと思うのですが、そういうところに私は悲しみを感じたりもして。だからスカイは人物像としては複雑で、興味深いんですよね」と、心の奥に抱える気持ちに寄り添って作り上げていったキャラクターだと話している。
そんなタラの“リアルな親友”を演じられる女優を探し出すために、自分の性格を表現する動画をTiKToKに上げてもらうという課題を、監督はオーディションの参加者たちに与えた。監督と一緒に仕事をした経験のあったララ・ピークは、TiKToKでスカイのアカウントを作成し、見事スカイになりきってタラの親友役を獲得。キャラクターの構想からキャスティングまで、こうした監督のこだわりが作品に真実味を与えているといえるだろう。
モリー・マニング・ウォーカー監督
『HOW TO HAVE SEX』はヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋、シネマート新宿、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開中。