【インタビュー】思春期“あるある”エピソードはどうやって集めた? 監督&プロデューサーが明かす『インサイド・ヘッド2』ができるまで
私たちは、彼女たちを“ライリーのクルー”と名付けたんですが、リアリティを追求する上で、彼女たちによるフィードバックは非常に重要なものとなりました。
多くの人に響く作品は「努力して、もがいてつくる…」
――本作に限らず、多くの人を魅了し、感動させる作品をつくる上で大切にしていることはどんなことですか?
マン監督:私の映像作家として仕事は「観客の感情を呼び起こすこと」だと思っています。僕自身、映画を見に行った時、映画から呼び起こされる感情に自分を浸らせるんですが、そこであまり感じるものがないという場合は、その映画があまりうまく機能していないということですし、最悪の場合、退屈してしまうこともあります。
自分が映画をつくる時、観る人のどんな感情を呼び起こしたいのか? ということを考えるようにしています。
ある意味で、私は(『インサイド・ヘッド』の感情たちのように)みなさんの頭の中にある感情の制御装置を操作しようとしているわけですね。もちろん、良い方向にね(笑)。
――言葉も文化も違う世界中の人たちに届く作品を制作するというのは、決して簡単なことではなく、大変な苦労もあるかと思います。