【インタビュー】思春期“あるある”エピソードはどうやって集めた? 監督&プロデューサーが明かす『インサイド・ヘッド2』ができるまで
でも「やっぱりあった方がいい」となって、6回目のスクリーニングでもう一度、復活させました。そんなことの繰り返しでしたね。
――劇中で描かれるライリーの言動は、いわば“思春期あるある”であり、多くの観客が「私もこうだった」と感じると思います。具体的なエピソードはどうやって集めたんでしょうか?
マン監督:いろんな経験のエピソードが必要で、まずは自分たちの経験を基に考えました。10代の頃って忘れがたい思い出がたくさんありますよね。もちろん、私たちだけでなく、いろんなスタッフからも話を聞きました。ストーリーチームの半数は女性でしたが、彼女たちも自分たちが学生の頃のことを思い出しながら、物語をつくっていきました。
とはいえ、私たちはもう13歳ではないですし、僕もマークもティーンエイジャーの子を持つ父親ではあるんですけど、やっぱりいまの等身大の13歳の視点がほしいということになりました。
マーク・ニールセンプロデューサー
ニールセン氏:そこで実際に13歳から16歳の女の子たち9人を集めて、制作期間の3年にわたって、スクリーニングに参加してもらったんです。ZOOMミーティングで、スクリーニングを観てどうだったか? 共感できたか? ライリーと周囲の女の子たちの関係性を自分の周りにもあるものとして感じたか? そういうことをリサーチしました。