「アメリカン・クライム・ストーリー」新作放送、クリントン元大統領の弾劾を女性側の視点で暴く
20年間、自分がニュースにされなかったからといって、あの話が終わったわけではないと思いました」とルインスキーはふり返る。そんな彼女にマーフィは連絡をとり、事件に関与した女性たちの視点から描くことを提案。
ルインスキーはプロデューサーとしてプロジェクトに参加して、脚本やセットなどをはじめとした製作全般のスーパーバイザー役を務めた。「当時の出来事が再現されていくのを見るのはつらかった」としながらも、ルインスキーは作品の出来には満足していたそうである。
2.多角的な視点から事件を捉えた脚本はエミー賞候補に
本作は、シリーズ第1作「アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件」の原作を書いたジェフリー・トゥービンのベストセラー書「A Vast Conspiracy:The Real Story of the Sex Scandal That Nearly Brought Down a President」(原題)を基に、戯曲家のサラ・バージェスが脚色。
ビル・クリントン大統領とモニカ・ルインスキーの不倫騒動発覚のきっかけを作り出したリンダ・トリップ、そしてアーカンソー州知事時代のクリントンをセクハラのかどで訴えたポーラ・ジョーンズの視点を中心に、”Nearly Brought Down a President=大統領を危うく破滅させそうになった騒動”を多角的に描く。