「アメリカン・クライム・ストーリー」新作放送、クリントン元大統領の弾劾を女性側の視点で暴く
脚本を執筆するにあたって事件をリサーチしたバージェスは「この話が、重要人物に会いに行く途中のデスクに座っている無名の女性たちについて語るものだと気づいたんです。そこから彼女たちの声が聞こえてすらすらと書けるようになりました」と語っている。アメリカで本シリーズを放映したFX局の取締役が「政治的権力を持たない人間たちを主役にした初の政治ドラマ」と胸を張る本作の脚本は、2022年のプライムタイム・エミー賞にノミネートされている。
3.実在の人物を演じるにあたって研究を重ねた俳優たち
ライアン・マーフィは、脚本の最初の30ページを読んだだけの段階で、サラ・ポールソンに携帯メールを送ったそう。脚本の素晴らしさに感銘したポールソンは、撮影開始前にリンダ・トリップ役を演じる準備を開始。
トリップの声音を研究すると同時に医療従事者のアドバイスを受けながら体重を13.6kg増やし、付け鼻を装着。体の動かし方のトレーニングを受けて、本人の立ち居振る舞いを徹底的にマスターした。
マーフィが次に連絡を取ったのはビーニー・フェルドスタイン。モニカ・ルインスキー役には彼女しかいないと考えていたからだ。