筒井康隆原作「敵」が長塚京三で主演で映画化、瀧内公美&河合優実ら出演
吉田監督は「自分自身、この先こういう映画は二度とつくれないと確信できるような映画になりました」と語り、長塚も「僕の最後の、いや最後から二番目あたりの映画として受けさせて戴きます」とコメントしている。
また、清楚にして妖艶な魅力をもつ大学の教え子には瀧内公美、亡くなってなお儀助の心を支配する妻役には黒沢あすか、バーで出会い儀助を翻弄する謎めいた大学生役には河合優実、そのほか松尾諭、松尾貴史、カトウシンスケ、中島歩らが脇を固める。
<コメント全文>
監督・脚本:吉田大八
何十年も前に小説を読み終えた時から「敵って何?」という問いが頭を離れず、とうとう映画までつくることになりました。筒井先生の作品を血肉として育った自分にとってそれはかつてないほど楽しく苦しい作業の連続でしたが、旅の途中で長塚京三さんをはじめとする素晴らしい俳優たち、頼もしいスタッフたちと出会えてようやく観客の皆さんが待つ目的地が見えてきた気がします。自分自身、この先こういう映画は二度とつくれないと確信できるような映画になりました。
僕は幸せです。
原作:筒井康隆
すべてにわたり映像化不可能と思っていたものを、すべてにわたり映像化を実現していただけた。