くらし情報『ロバート・デ・ニーロの67歳の“変身” 仮釈放管理官と移民嫌いの議員の間で揺れる?』

2010年11月5日 22:38

ロバート・デ・ニーロの67歳の“変身” 仮釈放管理官と移民嫌いの議員の間で揺れる?

そしてデ・ニーロは、誘惑に負けて色に溺れる老境の男を見事に体現している。

一方の『マチェーテ』はそもそも役柄以前に映画のジャンル自体が全く異なる作品。ロバート・ロドリゲスが2007年に監督した『グラインドハウス』で使用された偽予告編を実際に映画化したもの。ダニー・トレホ演じる主人公・マチェーテが、麻薬王のトーレス(スティーヴン・セガール)に脅される形である議員の暗殺を実行しようとするが、実はそれは罠で、彼は暗殺未遂犯として追われる立場に。無実を証明し、陰謀を暴こうとするマチェーテの戦いが“派手に”展開する。ここでデ・ニーロが演じているのは、トーレスと組んでマチェーテを罠にはめる上院議員で、移民嫌いの悪徳野郎・マクローリン。『ストーン』の管理官とは180度異なる、銃を両手に握り、いい年をして野望にあふれたギラギラの男を演じている。

デ・ニーロ自身は今年で67歳。
同じ年にこの全く異なる作品で2つの役柄をこなしていることには改めて驚かされる。自分よりも幾世代も若い俳優陣の演技をガッチリと受け止めている。

老境に入って誘惑に揺れる男とそもそも野望に満ちあふれた悪徳議員…観るならどっち?まだまだ衰えることのないデ・ニーロの役者魂をとくとご覧あれ!

『ストーン』は銀座シネパトスほか全国にて公開中。

新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.